福井駅周辺の恐竜23体目、西口に肉食「スコミムス」お目見え 全長10m、整備費は1億円
福井県福井市の福井駅西口で9月18日未明、ワニのような頭をもつ大型肉食恐竜「スコミムス」のロボットの設置作業が始まった。脚や上半身のパーツが組み上がると、全長10メートル、高さ4メートルの威容が現れた。今月末に完成予定。 【動画】福井駅西には画面から浮き出る恐竜も スコミムスは当初、3月の北陸新幹線県内開業に合わせて設置する予定だったが、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で欧州からの部品調達が滞るなど、制作が遅れていた。これで同駅周辺のロボットやモニュメントは計23体となり、県と市が進めてきた「恐竜エリア拡大プロジェクト」が完了する。 設置は午前0時半ごろから始まり、スコミムスを制作した「ココロ」(本社東京都)の社員ら約10人が作業に当たった。都内の工場から大型トラックで運んできたパーツをクレーンで土台に移した後、パーツ同士を接合させる作業を同5時ごろまで続けた。今後、パーツのつなぎ目を整える作業や土台の装飾などを進める。完成すれば頭や口が動くほか、鳴き声を上げる。整備費は約1億円。 県の担当者は、10~12月に北陸3県で展開される大型観光企画「北陸デスティネーションキャンペーン(DC)」に間に合わせたとし「来県した観光客を多様な恐竜コンテンツでもてなし、駅前周遊につなげたい」と期待を寄せた。
福井新聞社