「ゴルフ」を思い出させる好印象 トヨタC-HR 2.0ハイブリッドへ英国試乗 オシたくなる走りと燃費
オススメしたくなる動的能力と燃費効率
内装素材は、肌触りも含めて好ましい。12.3インチのタッチモニターは、グラフィックが鮮明で見やすい。操作に対する反応も素早い。 タッチモニターの下には、実際に押せるハードボタンで構成された、エアコンの操作パネルが据えられる。デジタル化が進んでも、歓迎されるインターフェイスだと思う。 そんな好印象を僅かに曇らせるのが、ハイブリッド・パワートレインのノイズ。トヨタ方式のハイブリッドは、アクセルペダルを踏み込んだ時のノイズ感が弱点といえたが、C-HRが積む高出力な2.0Lシステムも同様のようだ。 システム総合での最高出力は196psと不足なく、キビキビと走れる。だが、意欲的な運転をためらわせるほど、車内がうるさくなる場面がある。 速度制限の警告システムは、まだ誤作動が目立つ様子。自分が勘違いしているのかと、疑うほどに。 そのかわり、実環境での燃費は18.0km/Lへ迫る。この効率を知れば、長距離走行でも心強い。気張ったときのノイズにも、目をつぶれなくはないだろう。 褒めたくなる要素がふんだんに詰まった、2代目C-HR。気になる部分も存在するが、それを上回るほど、仕上がりは素晴らしい。スタイリングも優れる。これでお値段がもう少しお手頃なら、いうことはないのだが。 いずれにしても、優秀な動的能力と燃費効率で、広くオススメできる価値がある。従来以上に特徴的で、運転を楽しめる小さなクロスオーバーだ。
トヨタC-HR 2.0ハイブリッド・プリミエール・エディション(英国仕様)のスペック
英国価格:4万2720ポンド(約790万円) 全長:4360mm 全幅:1830mm 全高:1570mm 最高速度:180km/h 0-100km/h加速:8.1秒 燃費:20.4km/L CO2排出量:110g/km 車両重量:1460-1520kg パワートレイン:直列4気筒1987cc 自然吸気+電気モーター 使用燃料:ガソリン 駆動用バッテリー:-kWh 最高出力:196ps(システム総合) 最大トルク:-kg-m ギアボックス:e-CVT(前輪駆動)
マーク・ティショー(執筆) 中嶋健治(翻訳)