160センチ琴元村がデビュー 体重60キロ差の相手に敗れる 「緊張しました。3年間は体づくりを」
◆大相撲 ▽夏場所3日目(14日、東京・両国国技館) 前相撲が行われ、戦後初の150センチ台力士誕生が期待されて話題となった琴元村(佐渡ケ嶽)が、初土俵を踏んだ。体重60キロ差近くある宮崎(境川)の突き押しに敗れ、「お客さんもいる中で相撲をとるのは緊張しました。(相撲内容は)全然悪かったです」と悔しさを語った。 琴元村は先月19日に行われた新弟子二次検査を159・5センチ、67・6キロで受験し話題に。相撲協会は昨年9月の理事会で、新弟子検査の体格基準を事実上撤廃することを決定。身長167センチ、体重67キロ以上(春場所受検の中学卒業見込み者は165センチ、65キロ以上)の体格基準に満たない志望者は基準の対象から外れた上で、運動能力テストも行う二次検査を実施した。琴元村は運動能力検査で基準を通過し、今場所初日に合格が発表されていた。 「勝ち負けじゃない。自分の力を出せばいい」。部屋を出る前には入門のきっかけとなった秀ノ山親方(元大関・琴奨菊)から助言を受けた。思うように力は発揮できなかったが、「自分が入門すると決めたので、入ったからには上に」と前を向く。「3年間体をづくりをしたい」と今後の目標を明かし、すでに体重は入門時の67キロから70キロまで増量に成功しているという。 明日以降は「小さいのでとにかく動いて、自分らしい相撲をとりたいです」と意気込んだ。 ◆琴元村 康誠(こともとむら・こうせい)2008年8月14日、佐賀・武雄市出身。15歳。23年、北方中(佐賀)で全国中学相撲選手権大会団体戦8強。160センチ、70キロ
報知新聞社