福島県喜多方市、西会津町の日本酒GI指定 消費拡大へロゴ作成 倉や水、酒瓶デザイン
福島県喜多方市と西会津町の日本酒が地域ブランドとして独占的に名乗る「地理的表示(GI)喜多方」に指定された20日、両市町の12蔵でつくるGI喜多方清酒管理協議会は市内の会津喜多方商工会議所で会見を開いた。GI指定の日本酒のPRに向け作成した「GI喜多方マーク」のロゴを発表した。 ロゴは「酒」の古代文字をシンボル化し、喜多方を象徴する蔵や豊富な飯豊山の伏流水を表す水、酒瓶を取り入れたデザインとした。協議会は来年3月上旬に審査会を開き、認定酒を選出。ロゴのシールを貼り、同月中旬ごろから国内外に出荷する。 来年4月には市内の喜多方プラザでGI指定を記念した「『GI喜多方』の日本酒を楽しむ会」を予定しており、さらなる知名度向上と消費拡大を目指す。 会見には同協議会の会長の東海林伸夫夢心酒造社長、副会長の唐橋裕幸ほまれ酒造社長の他、遠藤忠一市長、佐藤富次郎会津喜多方商工会議所会頭らが臨んだ。東海林会長がGI指定の経過や概要などを説明した上で、「GI指定は長年の夢だった。皆で切磋琢磨(せっさたくま)し、おいしいと言ってもらえる酒を広げていきたい」と話した。