サンロッカーズ渋谷、広島に勝利 新加入トラビス選手17得点
Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が10月19日、広島ドラゴンフライズ(同、広島)と戦い79-63で勝利した。(シブヤ経済新聞) 【写真】体勢を崩しながらもシュートを決めたベンドラメ礼生選手 立ち上がりから好守が見られたこの日。シュートブロックやダブルチームでミスを誘うなど3連続で広島の攻撃を抑える。その間にジョシュ・ホーキンソン選手の3ポイント(P)シュート、ケビン・ジョーンズ選手の得点などでリードを奪う。さらに、アンソニー・クレモンズ選手、阿部諒選手の3Pシュートも連続で決まり第1クオーター(Q)から27-15とリードする。 第2Q序盤はシュートを決めきれず点差を詰められるも、ベンドラメ礼生選手の好守からの速攻などで再び点差を2桁に広げる。互いにインサイドを狙う中、SR渋谷はリード・トラビス選手のフィジカルを生かしたゴール下の得点、田中大貴選手やベンドラメ選手のリングへのアタックで得点を重ねた。 43-34で迎えた後半序盤は、ベンドラメ選手が守備では外国籍選手に押し負けず得点を許さず、攻撃ではリングへのアタックから後ろにいたホーキンソン選手へノールックパスを出して会場を沸かせる。シュートミスにトラベリングと攻撃の流れが悪くなる中、ファウルを受けながら得点を挙げたトラビス選手は雄叫びを上げたが「ファンのエネルギーが素晴らしく、とにかくエキサイティングしていたので自然と(雄叫びが)出た」と振り返った。 63-51で迎えた最終Q序盤は、広島が長身の選手を3人同時に出場させるラインアップに攻撃が停滞するが、田中選手が広島のシュートをブロックしたり阿部選手がボールを奪ったり守備で我慢。終盤はトラビス選手を起点とした攻撃からジョーンズ選手やホーキンソン選手が得点を挙げるなどして追い上げを許さなかった。 広島が長身の選手を3人同時に起用した際、ピック&ロール(スクリーンを使った攻撃)で守備の選手との身長差をつくり攻める攻撃を狙ったが、得点につながらない場面が見られた。ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチは「ファウルがコールされなくても、もっとソリッドにアグレッシブに行かなくてはいけない」と話した。 今季新加入したトラビス選手はチームハイの17点を挙げ存在感を見せたが、「マッチアップなどによってインパクトを残す選手が変わる。それがこのチームの特別なところだと思う。でも個人のパフォーマンスは重要ではなくて、勝つことが大事なので勝てたことをうれしく思う」と振り返る。終盤にはシュートをブロックする場面もあったが、広島の外国籍選手は試合を通してリングへアタックし得点を重ねた。「彼らは僕らと同じようにリングへアタックしてくる。フィルムを見直して明日もっと良くなるように努力するよ」と力を込めた。 両チームは20日も戦う。
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