スーパースターや大統領を目指せる生活シム『To Pixelia』体験版プレイレポ―仕事に交流、街の散策とじっくり楽しめそう!全体的に落ち着いた雰囲気の一作
Steamにて、近日登場ゲームの祭典「Steam Nextフェス」を開催中です。イベントでは、何百ものゲームの体験版や開発者によるライブストリーミングなど、さまざまなコンテンツが用意されています。 【画像全35枚+映像1本】 「Steam Nextフェス」にあわせて、パブリッシャーCrytivoは、Pixeduo Studiosの手がける生活シミュレーション『To Pixelia』の体験版を配信中です。本作は、ピクセルアート世界を舞台に自由な生活が楽しめる生活シミュレーションで、ミュージシャンやパン屋、犯罪者や大統領まで、多くの職業や道を目指せる作品です。 本稿では『To Pixelia』体験版のプレイレポートをお届けしていきます。 自由な生活の第一歩は生活基盤の構築から 今回の体験版では、舞台となる街「ピクセリア」での3日間を過ごすことができました。ゲームはまず、オフィスでの手続きから始まり、パスポートの提示という形式でキャラクター作成を行います。ここで性別や見た目のほか、自分の好きな3つの分野を決定します。 手続きが完了したらバスに乗ってピクセリアへ移動し、いよいよ新たな生活が始まります。しかし、主人公はこの街に知人もいないどころか、住む家すら決まっていない状態。幸い移住者向けのパンフレットに不動産屋が紹介されているので、まずは向かう事になります。 不動産屋さんから紹介されたのは「一週間無料だけど自分で掃除やリフォームをしてね」という物件。どうやら前の住人に少々問題があったようです。お金もないので他に選択肢もなく、無事に契約を結んでアパートへ向かい、床も壁もボロボロの部屋を掃除してなんとか寝る場所を確保できました。 幸運は続くもので、隣に住むジェーンと出会い、家具もない状況の主人公のために、今日は自分の部屋でキッチンを使っていいよという申し出が。「これがピクセリア流のおもてなしだよ」という彼女の姿が温かいですね。ここで料理のやり方を学び、さらに使っていない家具をいくつかプレゼントされました。至れり尽くせりすぎる。 こうして無事にピクセリアへの移住を果たした主人公。ここからは自らの夢を叶えるための生活が始まります。とはいえ、一週間後には家賃の支払いも始まりますし、まだまだ家では料理も洗濯もできません。まずは仕事をしてお金を稼ぎましょう。 仕事も交流もやることだらけ! 体験版範囲では基本的な生活をチュートリアルで学ぶことがメインとなります。家の整理を終えたら今度はジョブオフィスで働き口を探すことになり、レストランでのウエイターの仕事を受けることになりました。レストランのオーナーとの面接も終わり、翌日の午後から働けることになりました。話が早い。 レストランの仕事はお客さんのオーダーを調理場に告げ、完成した料理をサーブしていくミニゲーム形式。仕事が早ければ多くのチップをもらえ、最終的な評価にも影響します。初期の仕事のパン屋やプログラマーなどの種類があり、給料も異なります。また、仕事はやればやるほどキャリアになっていくようです。 また、ピクセリアの街では、公園で似顔絵を書いていたり、路上でミュージシャンたちが演奏していたり、ベンチでゆっくりと新聞を読んでいたりと、多くの住民たちが思うままに生活しています。住民のなかにはプレイヤーが話しかけられるNPCもいて、交流することでさまざまな関係を築くことができます。 会話シーンはトークやジョークといった日常会話から、口説きやプレゼントなどのコマンドが多く用意されています。好感度によって関係は大きく変化し、最大になればプロポーズもできるようです。なお、主人公の服装や清潔度、その日の機嫌なども大きくコマンド成功率に影響します。 最初のうちはクエスト消化で街を歩き、会話や散策を楽しんでいるだけであっという間に時間が過ぎていきます。しかし、それだけではお金も稼げないしお腹も減りますし、ピクセリアには永遠に馴染めません。この街で成功するためには夢をつかむための努力が不可欠なのです! 夢はでっかく大統領!己を磨き夢をつかめ 本作の大きな特徴のひとつに「 ミュージシャン、政治家、パン屋、肉屋、用務員、モデル、バスケットボール選手、ハッカー、さらには大統領になることもできます(Steamストアページより)」というものがあります。 ゲーム内で初日の仕事を終わらせたときに、レストランの店長から将来の夢を尋ねられます。リストにはスポーツ選手や格闘家、悪の黒幕から大統領など10種類が用意されていて、選択した夢を叶えるためのタスクが与えられます。今回は迷わずピクセリア大統領になる夢を選びました。 大統領になるためにはひたすらスピーチを鍛え、名声を高め、来たるべき選挙に勝たなくてはならないようです。もちろん今のボロアパートに住んでいる若者がすぐに狙えるはずもなく、とにかく己を高めていく事が重要になります。本作はスピーチや運動、芸術などのスキルがあり、日々の生活や鍛錬で鍛えていくことが可能です。 さらに、アカデミーで授業を受ければより高度な仕事への道も拓かれていきます。ゲーム内ではクエストなどで「住民レベル」を上げることで銀行やペットショップなども利用可能になります。なお、今回体験版の範囲でクエストを無視して街を探索してみましたが、100を超える施設は非常にバラエティ豊かなものでした。 ピクセリアでの生活は己を高め、人々と繋がり、より快適な生活を作り出すことが重要です。いつかは富裕層の住むエリアで高級マンションを買い、車を乗り回し、恋人と円満な生活を送ることもきっと不可能ではないのです。 体験版範囲で『To Pixelia』を2回遊んでみましたが、わりとオーソドックスな生活シミュレーションをベースにした上で、選択の幅の広さを感じる作品です。「何もかも自由!」という作品ではなく、じっくりと生活範囲を拡げていくイメージなので、自分のペースで遊びたい人には向いていると思います。 操作自体は軽快なので普段のプレイに支障は出ないのですが、特性やスキル、夢などの項目が多いため、ステータス画面を含むUIが少しわかりづらいのは惜しい部分。自分でマップを開拓していく(施設は発見しないと地図に表示されない)のは面白いのですが、いろいろな面でやや不親切かな、と思うところもありました。 やれることが多い生活シミュレーションとしての魅力は高く、Steamストアページでは農場などのエリアも確認できます。全体的に落ち着いた雰囲気もあり、街を歩いているだけでも楽しいので、個人的には今後の開発が楽しみな作品です。
Game*Spark Mr.Katoh
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