人権電話相談で対応担当者が「あほ」と暴言 相談した精神障害ある男性はPTSD発症 福井地方法務局
福井地方法務局の人権相談に電話をした精神障害のある男性が、対応した者から「あほ」と暴言を受けたことが13日、同法務局などへの取材で分かった。男性はその後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したという。 人権相談は、法務大臣から委嘱を受けた人権擁護委員か、法務局職員が当たっている。 男性によると、男性は過去に交通事故の後遺症でPTSD、うつなどを発症し、障害等級2級を受けている。11月6日に電話相談していたところ、対応者から「あほ」と怒鳴られたとしている。この後、めまいや意識喪失などの症状に悩まされたという。 同法務局は「対応した者が相談のやりとりの中で適切でない言葉を口にしたことを確認した」と認めた。「人権擁護機関としてあってはならない行為」とした上で「当該の対応者に指導し、本人は深く反省している。再発防止に努めたい」としている。
福井新聞社