衆院選15日公示 7小選挙区 茨城県内24人出馬予定 物価高や地方創生 争点
衆院選は15日、公示される。茨城県内の7小選挙区に計24人が立候補を予定しており、2021年の前回選より5人多い。物価高対策や地方創生、自民党派閥政治資金違反事件を受けた政治改革などが争点となる。全7選挙区での勝利を目指す自民に対し、野党がどこまで支持を集められるかが焦点になる。27日の投開票に向けた選挙戦がスタートする。 ■1区 無所属前・福島伸享氏と自民前・田所嘉徳氏に、維新新・武藤優子氏と共産新・高橋誠一郎氏が挑む。福島氏は政治刷新を訴え、田所氏は4期の実績を強調。武藤氏は支持拡大を狙い、高橋氏は浸透を図る。 ■2区 自民前・額賀福志郎氏に、いずれも新人で維新・今村敏昭、共産・川井宏子、無所属・大高伸一の3氏が挑む。額賀氏は組織票固めに余念がない。非自民・反自民の票の受け皿を誰が担うかも焦点となる。 ■3区 自民前・葉梨康弘氏に、立民新・梶岡博樹氏、維新・橋口奈保氏、共産・大内久美子氏、れいわ・加川裕美氏の新人4人が挑む。葉梨氏は6期の実績を掲げ、4氏は政権批判票の取り込みを狙う。 ■4区 自民前・梶山弘志氏に維新新・武藤博光氏と共産新・吉田翔氏が挑む。梶山氏は党幹事長代行などを務めた実績を強調。武藤氏は「生活者目線の政治」を訴え、吉田氏は自民党政治の転換を主張する。 ■5区 国民前・浅野哲氏と自民前・石川昭政氏に、共産新・千葉達夫氏が挑む。労働界の全面支援で3選を目指す浅野氏と、デジタル副大臣など4期の実績を強調する石川氏が競り合う。千葉氏は派閥裏金問題を追及。 ■6区 自民前・国光文乃氏、立民前・青山大人氏、共産新・間宮美知子氏による三つどもえの構図となった。前職の2人は前回、前々回とも接戦となり、今回も国光氏と青山氏の激しい戦いになるとみられる。 ■7区 自民前・永岡桂子氏と無所属新・中村勇太氏の一騎打ちとなる。永岡氏はこれまでの実績を掲げ、地域での支持固めに余念がない。中村氏は県議時代の実績をアピールし、知名度向上に力を入れる。
茨城新聞社