「竹やぶの中から音がした」行方不明の女性を90歳男性が発見 地の利をいかしてとっさの行動
大分県佐伯市で行方不明になった80代の女性を発見し、人命救助に貢献した90歳の男性に警察から感謝状が贈られました。 【写真を見る】「竹やぶの中から音がした」行方不明の女性を90歳男性が発見 地の利をいかしてとっさの行動 感謝状が贈られたのは、佐伯市宇目に住む高山叶さん(90)です。高山さんは、日が暮れた3月23日午後7時ごろ、近所に住む80代の女性が行方不明になったと駐在所の警察官が家を訪ねてきました。 女性は午後0時半すぎに家を出たまま行方がわからなくなり、すでに警察が捜索を開始していました。 高山さん: 「警察が先に自分の娘を訪ねていて、父ならすぐにわかるかもしれないと伝えたそうです。私の妻と女性は仲良しで、当日の午前中も一緒にいて、行方不明の話をきいてすぐに捜索に向かいました」 高山さんは女性と知り合いで、女性の行動パターンも知っていることから、懐中電灯を持って思い当たる場所を捜しまわります。川の周辺を捜すも見つからず、そして30分後の午後7時半ごろ、再度川に向かおうとした途中、竹やぶの中から音がしたことに気がつきました。 高山さん: 「川に落ちたのではないかと思い向かっていましたが、竹やぶからちょっと音がしたなと思ったので名前を呼んだら『はい』と返事があった。当時は雨が降ったり止んだりしていて、手足がぶるぶる震えていました」 高山さんは「みつけたでー」と駐在所の警察官に伝えに行きました。女性は病院に運ばれ、手首の骨を折るなどのけがをしていましたが、命に別状はありませんでした。 高山さん: 「7時間近く竹やぶの中だったので大変だっただろう。女性とは家族ぐるみの仲で、みつかって本当によかった。近所の皆とも遠慮のない仲なので、今後も地域に貢献していきたい」 23日、高山さんに対して佐伯警察署の中川洋一郎署長は、身動きのとれない女性を早期に発見し、人命救助に多大な貢献をしたとして感謝状を手渡しました。
大分放送