大牟田市の国立病院機構「大牟田病院」で、職員らが入院患者に虐待を繰り返していた問題を調査していた第三者委員会は、１日、病院側に提言書を提出しました。 大牟田病院では、男性看護師らが入院患者に虐待を繰り返していたと、福岡県が認定していて、そのうち３人がわいせつな行為や暴行をしたとして、先月１１日に書類送検されています。 第三者委員会は、提言書で、虐待について目撃した職員がいたにもかかわらず通報されなかったこと、職員の人権尊重意識と倫理意識の欠如や研修体制の不十分さを指摘。 再発防止策として職場環境の風通しの悪さの改善や利用者や家族とのさらなる交流を求めています。 提言を受けて、大牟田病院は人権尊重意識や適切なケアについての研修を実施し、虐待を通報しやすいように行政への通報体制を見直すなど再発防止に努めていくとしています。