静岡の無人島・淡島のホテルに泊まって温泉とグルメ、海と富士山の景観を楽しむ旅(中編)
JR東海が「富士山×〇〇」をテーマに展開する「もれなく富士山キャンペーン」では、秋~冬の富士山を楽しめる旅行プランを「EX旅先予約」「EX 旅パック」で9月27日~2025年3月31日に展開している。 【画像】淡島桟橋から船で向こう岸のホテルへ 新幹線のチケットと富士山を楽しみながらの宿泊、温泉、グルメ、体験などがセットになったプランで、全38あるプランのなかから自分で好きに組み合わせて旅行の予約が可能。それぞれのプランに特典やノベルティが付属する。中編となる今回は、滞在した無人島のリゾートホテル「淡島ホテル」(静岡県沼津市内浦重寺186)を紹介する。 プレスツアーは1泊2日で滞在中の天気予報は晴天だが、富士山がキレイに見られるかは雲の状況次第だ。記者の富士山運はいかに。 ■ 無人島・淡島に浮かぶリゾートホテル「淡島ホテル」で富士山を見ながらグルメと癒やしの温泉を堪能 ツアー1日目の最後に向かったのは滞在先の「淡島ホテル」。このホテルは静岡県沼津市の無人島である淡島に位置しており、あわしまマリンパークの隣にある。 特徴的なのはホテルへのアクセス方法で、JR東海道新幹線の三島駅から送迎シャトルバスで淡島桟橋まで行き、桟橋から約5分かけて船で淡島へ渡る。送迎船の運行間隔は約15分で、無料で利用できる。 客室は和室・洋室を選べる5つのスタンダードタイプと6つのハイグレードタイプがあり、全60室を備えている。無人島のため全室オーシャンビューの景観を楽しめる。また、スタンダードルームでもすべての部屋にリビングルームが付いているのが特徴。 プランではスタンダードルームに宿泊でき、料金は夕食付きが2万6950円~3万7950円、朝食ビュッフェ付きが2万1450円~3万2450円。夕食はフレンチか和食を選べる。料金はいずれも2名1室利用時の大人1名分。 今回記者が宿泊した客室は4階の角部屋で、スタンダードの「オーシャンビュー・スイート」より少し広く、寝室にテラスがある「デラックス・スイート」だ。扉はオートロックだが、鍵は差し込むタイプで個人的にはこのレトロさがかなり好きだった。 客室に入るとまずは広々としたバスルームがあり、トイレと洗い場、浴槽が並ぶ。バスルームからも条件がよければ富士山を眺めることができる。リビングルームもあり、ソファやチェア、テーブルが配置されている。ソファの前にはテレビも設置してあり、バーコーナーにはポットと急須、茶葉を用意している。また、冷蔵庫には富士山伏流水で作った地元産クラフトビールと富士サイダーが特典として付いており、富士山を眺めながら楽しめる。 ベッドルームにはベッドが2台とバルコニー前にはカウチソファが備えてあり、テレビもある。クローゼットは広々としており、ルームウェアが用意してある。このルームウェアのまま大浴場に行くことも可能だ。 ホテル館内には内風呂と露天風呂を備えた大浴場があり、地下1000mから組み上げている天然温泉を利用している。もちろん露天風呂からも富士山を望めるロケーション。海との距離がかなり近く、釣り船が目の前を通ることがあるので女湯の露天風呂はタオルを巻いての利用も可能。 脱衣所にはドライヤーとバスタオル、フェイスタオルが置いてあり、部屋からタオルを持って行ったり、使ったタオルを室内に干して翌日の朝風呂で使うという煩わしさがないのがよい。利用できる時間は6時~10時、14時30分~23時と長いのもうれしい。 通常プランではフレンチか和食を選べるが、プレスツアーでは地元の食材を使ったフレンチをいただいた。 フレンチ夕食のメニュー ・駿河湾トロール漁で獲れた白ムツと秋茄子のルエル 地野菜の彩り ・伊豆半島で採れた蕪のポタージュ 淡島スタイル ・沼津港水揚げ 平目の西洋わさびパン粉焼き 白ワインソース バルサミコ風味のレンズ豆添え ・国産牛フィレ肉のグリエ 芳醇な赤ワインソース ビーツのピューレ ・パティシエ特製ガトーショコラ フルーツと氷菓を添えて ・淡島オリジナルブレンドの珈琲 翌朝にはテラスレストランで朝食ビュッフェ。自家製ピクルスや伊豆の地野菜を使ったサラダ、地元の食材を使ったご飯のお供のほか、マフィンなど甘い物も用意しており、“朝シャン”と称してシャンパンの提供もある。 無人島のため日中、夜間も静かで窓を開けたり、外に出たりすればすぐに波の音が聞こえるようになっており、かなり贅沢な体験だったと感じる。今回記者は時間がなくできなかったが、ホテルにチェックイン後ゆっくりと島を1周散策するのもよいだろう。島の周囲は約2.5kmで、海岸沿いを歩けば1周約30~40分で散策できるそうだ。
トラベル Watch,編集部:二村 茜