「えっ後味わるッ」「連載中なら仕方ない?」 原作と違うラストに物議の実写映画
イケメンキャストで実写化された名作BLマンガの結末とは?
●『窮鼠はチーズの夢を見る』 『窮鼠はチーズの夢を見る』は2004年に女性向けマンガ雑誌「Judy」(小学館)の増刊号「Nighty judy」の読み切り作品として掲載された、水城せとな先生によるマンガ作品です。2020年に大倉忠義さん主演で実写映画化されています。BL作品かつ過激な描写が多い原作のため、実写化が発表された当時、ファンからは「本当に実写化して大丈夫なの?」と心配の声もありました。 不倫を重ねていた主人公「大伴恭一」(演:大倉忠義)は、大学の後輩「今ヶ瀬渉」(演:成田凌)から不倫の証拠を隠す代わりに、身体の関係を持つことを持ちかけられます。一度は拒絶したものの、結局、恭一は渉のペースに流されて一緒に暮らすことになるのでした。 原作では恭一の元カノが登場し、渉が姿を消すなど紆余曲折ありますが、最終的に恭一と渉は愛を確かめ合いハッピーエンドで幕を閉じています。 しかし実写版では恭一が、不意に姿を消してまった渉の帰りを待つという含みを持たすような展開で終わり、ふたりが結ばれたかどうかは定かではありません。帰りを待つ恭一に対し、渉は泣きながらほかの男に抱かれており、恭一のもとへ帰りたいけれど踏ん切りがつかないシーンが描かれていました。 ファンからは「恭一の優柔不断な演技は見事だった」「切ないシーンが多いだけに最後は原作通りにしてほしかった」といった感想があり、キャスト陣の体当たりの演技に賞賛がある一方、ストーリー展開には一部、不満の声が出ていました。
LUIS FIELD