「こども本の森 中之島」寄付金5億6千万円に 大阪・松井市長「さらに支援の輪を広げていきたい」
「こども本の森 中之島」寄付金5億6千万円に 大阪・松井市長「さらに支援の輪を広げていきたい」
大阪市の松井一郎市長は11日午後、大阪市役所で定例記者会見を行い、年々暑さが厳しくなっていることから、市民へ熱中症対策などを呼びかけた。また、8月に京都大学iPS細胞研究所長・教授の山中伸弥氏に中之島公園内に建設中の「こども本の森 中之島」の名誉館長委嘱式などを行うことも発表した。 【ノーカット】大阪市・松井市長が午後2時から定例会見(2019年7月11日)
大阪市、昨年熱中症による搬送者は2千人を超え
会見によると、大阪市では昨年猛暑が続いたため、熱中症による搬送者が2千人を超えたという。松井市長は、曇りで気温が高くない日でも、湿度が高いと熱中症になる可能性があり、気温だけでなく湿度も確認して万全の熱中症対策をとってほしいと注意を呼びかけた。 また「昨年の酷暑を受け、教育委員会から数回にわたり熱中症予防の通知文を送ったと聞いている。昨年以上の酷暑になった場合にどうするのか、教育委員会と協議していきたい」と話していた。
「こども本の森」目標の3億円超える5億6千万円の寄付
2020年3月に中之島公園内に会館を予定している「こども本の森 中之島」の開館に向け、8月18日に大阪市中央公会堂で山中氏への名誉館長の委嘱式と記念公演会などを行うことも発表した。 この施設は、大阪出身の建築家、安藤忠雄氏の「本や芸術文化を通じて子どもたちが豊かな創造力を養ってもらう施設として活用してほしい」という願いから、中之島公園内に安藤氏が設計した建物を寄附する。山中氏が名誉館長に就任し、今回の講演では自身の読書体験について話し、その後には山中、安藤両氏と吉村洋文知事、松井市長によるフリートークなども予定されている。 松井市長は会見で、これまでに同館への寄付金が目標額の3億円を超える、5億6千万円が集まったことを明かした。寄付については「ありがたいお話です。安藤先生が自身のつながりをフル活用して頂き、お誘い頂いているおかげと思っています。この運営は、寄付でやっていくということになっており、一定の目処はついてきましたが、非常に長い期間、子どもたちの知識の拠点として運営するため、さらに支援の輪を広げていきたい」と述べた。