ライドシェア「万博で規制緩和を」 全国知事会の万博推進本部が政府に要請
全国知事会の大阪・関西万博推進本部の吉村洋文副本部長(大阪府知事)は21日、国土交通省で斉藤鉄夫国交相と面会し、一般ドライバーが自家用車で客を運ぶ「ライドシェア」について、万博に合わせて府内全域で時間や台数の制限なく運行できるよう規制を緩和することを要請した。 【表でみる】ライドシェアが解禁された4区域の概要 吉村氏は面会後、記者団の取材に応じ、「万博時に2800万人が訪れ、大阪では1日2300台(のタクシー)が不足するとの推定もある」と指摘。政府が4月に始めた「日本版ライドシェア」は時間などが限られ、「とてもではないが対応できない。柔軟なライドシェアの実現が必要だ」と語った。 吉村氏によると、斉藤氏からは「地元と全国知事会の意見なので、前向きに検討したい」という趣旨の発言があったという。 日本版ライドシェアは、タクシー事業者が運行を管理し、雇用された一般ドライバーが自家用車で運行。地域や曜日、時間帯を指定しタクシーが不足する台数を補う。府は1年間の期間限定で府内全域、24時間で運行できるよう政府に求めている。