“スコール”のような激しい雨…降る恐れ? 再び「災害級」大雨に警戒を
日テレNEWS
気象庁などはこれから10日にかけて、西日本から東日本で再び大雨となる見通しで、大雨災害の危険度が高まる恐れがあると警戒を呼びかけています。今回の雨の特徴について、気象予報士で防災士の市村紗弥香さんと共にお伝えします。
■広い範囲で長く… 再び災害級の大雨に警戒
中島芽生アナウンサー 「再び災害級の大雨に警戒が必要ということですが、この週末はどうなのでしょうか」 市村紗弥香・気象予報士/防災士 「はい、今回は九州だけでなく広い範囲で大雨になり、しかもそれが降り続く恐れがあります。8日朝から日本海側に広く雨雲がかかり、非常に激しく降るところも出てきそうです」 「9日にかけても日本海側では雨雲が途切れません。太平洋側にも雨雲の範囲が広がって、近畿や東海、そして関東でも一時、雨が強まり、雷雨となるところもありそうです。この雨は週明けの10日になっても、九州北部や中国地方などでは降り続く恐れがあります。総雨量が多くなるので、広い範囲で土砂災害や浸水の被害、川の増水、氾濫に警戒が必要です」
■九州…さらに250ミリの雨量予想?
中島アナウンサー 「今回の雨には、どのような特徴があるのでしょうか?」 市村・気象予報士/防災士 「上空1500メートルに『暖かく湿った空気』があります。熱帯の大陸のあたりから、流れてきています。ということは、普段、東南アジアで降る熱帯のスコールのような激しい雨が、日本でも降る可能性があるんです。しかも、スコールのように"降ったらすぐにやむ"というわけではなく、梅雨前線が停滞しているので、それが"ずっと降り続く"という恐れが出てきます」 「8日夕方までに予想されている雨量は各地で100ミリを超えますが、特に先日、『7月の1か月分』の雨が降った九州では、さらに250ミリとかなりの雨量が予想されています。今回も、線状降水帯が発生する可能性も考えられます」 ●予想雨量(※8日(土)午後6時まで) 九州北部 250ミリ 中国 150ミリ 関東甲信・北陸・東海 120ミリ