みんな渋滞は嫌だよね!! ドライバー皆が協力すれば、渋滞は緩和できる!!
「車間距離40m」で、渋滞は緩和もしくは回避できる!!
ただ、上り坂で自然に減速してしまうのが原因だとするならば、通行するクルマたちが、速度をキープできれば、道路の整備をしなくても、渋滞は発生しない、もしくは緩和ができるはず。そのため、頻繁に渋滞が発生する箇所では、高速道路会社によって、標識等を設置して速度回復を促されているほか、「ペースメーカーライト(PML)」という、進行方向に光が移動するように点滅するライトを設置することで、速度低下を抑制しようとするものも設置されています。また、追い越し車線への交通集中や無理な車線変更によって発生する渋滞を避けるための「車線キープグリーンライン」が設置されている箇所も。 我々ドライバーは、こうした標識などを見かけたら、標識に従って通行し、速度が低下しているようであれば回復するようにする必要がありますが、実は、車間距離に気を付けて走行することでも、渋滞を緩和することができます。 日産が紹介している「渋滞の基礎知識」によると、車間距離が40m以下のときに前走するクルマがブレーキを踏むと、後続のクルマはより強くブレーキを踏む傾向があり、これがさらに後続のクルマへと連鎖していくことで流れが止まってしまい、渋滞が起きやすくなってしまうそう。実際、車間距離を40m以上あけることによって、速度が回復し、渋滞が軽減されたということが社会実験で実証されているそうです。 渋滞していると、少しでも前へ進みたい気持ちが先走り、車間距離を詰めがちになってしまいますが、車間距離をとることで、車間距離が「クッション」の役割をはたし、前のクルマが大きく減速しても、ブレーキを踏むことなく(または踏む頻度を減らし)、速度を保って走行することができるのです。 この適切な車間距離とされる「40m」を図る便利な方法としては、高速道路に設置されている車間距離確認区間を利用するのもいいですが、走行車線と追い越し車線の間の白線(レーンマーク)を利用するのがおすすめ。レーンマークは、8mの白線と12mの空白で構成されているため、白線と空白2つずつぶんが、ちょうど40mということになります。実際に渋滞時にこれだけの車間距離をとることは難しいことではありますが、車間距離がクッションになる、ということは、覚えておきたいところです。