【映像】“松井5敬遠”28年後の馬淵×林対談 選手に告げた「5敬遠は気にせずに」27年ぶり公式戦の舞台は神宮(第6回)
両チームともに今期のチームに手応え十分
馬淵監督 手応えは今年はあった。昨秋の高知大会ではもたもたしたが、四国大会でちょっと勢いがついて勝てた。仕上がりが非常に良くて、冬場のトレーニングはハードにやるが、けが人もなく、良い感じに調整できていたもんで、センバツでの勝ち負けは分からないが、良い試合ができてると思っていたんですけどね。 林監督 冬場は雪も少なく思うように練習ができて、私どもは昨秋の敗戦からもう一度、明徳義塾とやるぞというモチベーションでやって、(練習は)予想していた以上にできていた。選手の仕上がりも良かったので非常に楽しみだった。 コロナ禍で5月20日には夏の甲子園と地方大会の中止も発表された。昨秋から作り上げてきたチームの集大成として、両校は今、代替大会に向けて準備を続けている。=つづく
明徳義塾
1976年創立の中高一貫の私立校。野球部も同年創部した。甲子園初出場は明徳時代の82年春。夏は初出場の84年から2014年まで初戦16連勝。02年夏に甲子園初優勝。4強以上は松坂大輔(西武)を擁した横浜(神奈川)に敗れた98年夏を含め、春夏計6回。春は19回出場で25勝18敗、夏は20回出場で34勝19敗。
馬淵史郎
まぶち・しろう 愛媛・三瓶高、拓大では遊撃手。1986年に社会人野球・阿部企業の監督として日本選手権準優勝。87年から明徳義塾高のコーチを務め、90年に監督就任。甲子園は2002年夏に優勝。春夏通算51勝(32敗)は歴代4位タイ。U18(18歳以下)アジア選手権大会に出場する高校日本代表監督も務める。同校スポーツ局長。
星稜
1962年に創立し、野球部も同年創部。山下智茂監督が率いて72年夏に甲子園初出場。79年夏の3回戦、箕島(和歌山)との延長十八回の激闘は「高校野球史上最高」の試合とも呼ばれる。95年夏には2年生エース・山本省吾(元ソフトバンク)を擁して準優勝。2019年夏も準優勝に輝いた。春は14回出場で9勝13敗、夏は20回出場で24勝20敗。
林和成
はやし・かずなり 金沢市出身。星稜高では主に遊撃手として活躍し、甲子園に春1回、夏2回出場。日大では準硬式野球部に所属。星稜高で1998年からコーチ、2004年から部長をそれぞれ務め、11年4月に監督に就任した。春夏通算11勝7敗。2019年夏の甲子園では奥川恭伸(ヤクルト)を擁して準優勝した。社会科教諭。
毎日新聞社 安田光高