チラつき始めた海外参戦 今平周吾が3度目の賞金王になったら…
◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 事前(13日)◇フェニックスカントリークラブ(宮崎)◇7042yd(パー71) 【画像】こんな今平、見たことない 今平周吾の賞金ランキングは約8358万円で4位。トップを行く平田憲聖が約1億793万円だから、2435万円差ある。しかし、今季残り3試合はすべて優勝賞金4000万円。1勝でひっくり返せる。 「賞金王についてはそこまで考えてないですが、1つは勝たないと厳しいとは思います」。今平はいつものように淡々と答え、特別に気合が入っているような表情は見せない。 アマチュア時代に2年間、米フロリダ州のIMGアカデミーにゴルフ留学経験はあるものの、2011年のプロ転向後は国内ツアーで18、19年に連続賞金王に。トッププロの仲間入りを果たし、メジャーにスポット参戦することはあっても軸足はずっと日本にあった。
「最近、少し変わっては来ています。例えば日本と海外ツアーの共催大会ではレベルの高さを感じますし、海外ツアーを知りたいなと。スポット参戦はちょっと…ですけどね」。腰を据えて、シーズンを戦えるなら挑戦してみても…。中島啓太、桂川有人、大西魁斗ら後輩たちが積極的に海外に打って出る動きを見せていることもあってか、32歳になった今平の心境に変化が出始めた。 国内ツアーで賞金ランク3位までに入れば、DPワールドツアー(欧州ツアー)の出場権を得られるが、より多く、安定した試合出場が望めるのは賞金ランク1位で得る資格になる。 今大会は昨年こそ予選落ちしたが、一昨年まで出場8回で19年大会の優勝を含み、トップ10が5回。「(松林に)セパレートされていて、好きなコース。狭い分、広いコースよりも集中できるので。ティショットをいいところに置いていければ」。5週前の「日本オープン」に続く今季2勝目となれば、賞金ランク1位に浮上する可能性がある。その先に5年ぶり3回目の賞金王となれば…。来年は欧州ツアーメンバーの今平周吾が誕生するかもしれない。(宮崎市/加藤裕一)