プライベートクレジット会社、資金は潤沢-貸付先不足が悩みの種
マッコーリー・キャピタルの米州プリンシパルファイナンス責任者、ビル・エックマン氏は「競争力のある価格設定を実現するために必要なのは、1社か2社の貸し手がその案件に熱心であればいい。サードパーティーから集めた資金を活用しようと貸し手は必死だ」と話した。
貸し手は競合他社と共同で融資することにも積極的でなくなりつつあり、1社に対して数十億ドルを貸し付けることもしばしばある。十数社の直接金融機関が手を組み資金調達の小口化を行っていた「クラブ化」の時代とは180度の転換だ。ブラックロックは先週、クラウドコンピューティングの米コアウィーブに過去最大となる45億ドルのコミットメントを提供した。
ファンドの運用会社がこの難しい市場環境をどのように乗り切っているかに注目が集まっている。ムーディーズ・レーティングスのプライベートクレジット担当責任者、アナ・アーソフ氏はインタビューで「資金を活用しなければならない運用会社がどのように今の市場にアプローチするか、この環境の中で最も成長するのはどこかを見極めたい」と語った。
原題:Private Credit Has Too Much Cash and Not Enough Places to Put It(抜粋)
--取材協力:Ellen Schneider.
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John Sage, Carmen Arroyo