『ウマ娘』新たな世代へ受け継がれていく“魂”を感じさせた熱狂のライブ。5thイベント第4公演「NEW GATE」がアツかった
ゲームのサービス開始から3周年を迎え、メインストーリー第2部 チーム<アスケラ編>が公開されるなど、勢いに乗っている『ウマ娘 プリティーダービー』(以下、『ウマ娘』)。 『ウマ娘』画像・動画ギャラリー 全4都市を巡り、多くのトレーナーを年狂させてきた『ウマ娘』初のアリーナツアーも、3月22日(土)に大阪城ホール開催の『ウマ娘 プリティーダービー 5th EVENT ARENA TOUR GO BEYOND -NEW GATE-』DAY2(略称:『5th EVENT 第 4 公演 DAY2』)をもって無事千秋楽となった。大勢のトレーナーを熱狂の渦に巻き込み、新たな世代の胎動を感じさせた同公演の内容をお届けしよう。 文/原 常樹 ■夢すら越えて新たなステージへと向かうウマ娘たちをイメージ 今回のアリーナツアーは、2023年7月開催の横浜公演“WISH”、9月開催の名古屋公演“GAZE”、2024年2月開催の東京公演“YELL”と公演ごとにさまざまなサブタイトル(コンセプト)を掲げ、同じ公演でも各日セットリストを大幅に組み替えるなど、制作チームやキャストの想いがこれでもかというほど詰め込まれていた。 作品に寄り添うような各曲の演出は、スタイリッシュかつエモーショナル。今回の公演を前に先月開催された東京公演“YELL”での感動的な演出を思い出して涙が込み上げてきたトレーナーもいたことだろう。少なくとも、筆者は「Precious Star Dreamer」のステージを思い出してしまって視界が滲んでしまった……。 そんなツアーのフィナーレを飾る『5th EVENT 第4公演 DAY2』のサブタイトルは“NEW GATE”。課題や困難、夢すら越えて新たなステージへと向かうウマ娘たちをイメージした公演というのがコンセプトで、ゲーム内で3月21日公開されたばかりのメインストーリー第2部「光射し、芽吹くとき!」で初登場するウマ娘や、5月24日より公開を予定している劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』のキャストが多数出演することでも注目を集めた。 その中には、大型リアルイベントへの出走は初めてとなるキャストも少なくない。はたしてどんな公演になるのか──来場者も未知数な公演に向けて期待に胸を躍らせているようで、開演直前に流れる『うまぴょい伝説』のイントロでは熱の入った(コール&)レスポンスで準備に余念がないことを覗かせる。 先陣を切ってステージ上のスクリーンに登場したのは、解説役の明坂聡美さん。ライブ恒例となったインタビュー企画の一環で舞台袖に赴き、チーム<カノープス>のメンバー(ナイスネイチャ役の前田佳織里さん、イクノディクタス役の田澤茉純さん、ツインターボ役の花井美春さん)にインタビューをしようとするもなぜか大型ベッドで3人並んで爆睡中。ここはトレーナー渾身の「おはようございます」コールで揺り起こすことに……。 3人は寝起きのコメントも秀逸。新幹線で寝落ちして大阪城ホールにいたという設定なのに、すっかり関西弁に染まっている花井さん(関西ではなく北海道出身)や、前田さんに急にまとめのコメントを振られて「えっ?」と真顔になりながらも真面目に応える田澤さんなど、ユニークな掛け合いで大阪城ホールに漂っていた緊張をほぐしていく。さすがチーム<カノープス>といった感じだ。 3人が出走準備に向かったところで、この日のシークレットゲストである山本昌広氏が登場。山本昌広氏といえば、中日ドラゴンズにて長年活躍して“中年の星”とも呼ばれたプロ野球選手で、一口馬主として出資するほどの競馬好きとして知られている。アニメ『ウマ娘 プリティーダ―ビー Road to the Top』や『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』では解説役の声優も務め、その凛々しい声が評判となっていたが、「まさかライブに参戦するとは!」と驚いたトレーナーも多かったようだ。 大型スクリーンに映し出されたのは、2021年1月24日。そう、ゲームのサービスが始まった記念すべき日づけだ。まるで日めくりカレンダーのように数字のカウンターは巡り、やがて2024年3月22日でストップ。これまで辿ってきた『ウマ娘』の軌跡が堰を切ったように映像のなかであふれかえる。そして、そんな想いを受け止めるかのように14名のウマ娘ダンサーがステージで華麗なパフォーマンスを展開。 アリーナツアー恒例となった後半になるほどに加速していくカウントダウンが終わると、いよいよライブ本編の開幕。「さあ、今、扉を開け!」と総勢26名の出走者たちがステージに登場した。 ■アリーナツアーの各公演を繋ぐ「Comeback Story V」から開幕 ・1曲目:「Comeback Story V」 1曲目はもちろんこの楽曲。アリーナツアーの各公演を繋ぐ要素として歌われてきたEDMだ。『ウマ娘』では珍しく「走れ!」というワードが入っておらず、心の奥底で燃え上がる感情をクール&スタイリッシュに歌いあげている点が特徴だ。 楽曲の合間では、解説の明坂さんによる呼び込みで、出演ウマ娘たちの紹介演出も盛り込まれていた。ここぞとばかりに“頂点コール”をするテイエムオペラオー役の徳井青空さんや、スクリューボールの握りを披露するヴィルシーナ役の奥野香耶さん、右のほっぺたで“たこ焼き”を作るナイスネイチャ役の前田さん、大阪弁で柵への破壊衝動を叫ぶタニノギムレット役の松岡美里さんなど、それぞれが短い時間のなかで存分に個性をアピール。 ・2曲目:爆熱マイソウル MCを挟みつつ、引き続いてくり広げられたのが、育成シナリオ「U.A.F. Ready Go! ~アスリートのキラメキ~」でおなじみの競技を模したパフォーマンス[U.A.F is entering the venue.]。ゴールドシップ役の上田瞳さんの巻き舌をふんだんに取り入れた口上(同じ青二プロダクションに所属するレニー・ハートさんへのリスペクトをも感じる呼び込み)で競技名を紹介し、それに合わせて各ウマ娘たちが競技さながらのアクションを披露するというひと幕だ。アクロバットアローやゴッドスピードカラテ、マウンテンダンク、ムゲンリフティング、プッシュザロックといったウマ娘ならではの競技をダイナミックかつ(ときおり)コミカルな動きで再現してみせた。 フレイムボールが立ち上るなか、パフォーマンスに参加した11名のウマ娘たちがステージに再集結。そのまま「爆熱マイソウル」へと突入する。出演者たちの小節(こぶし)をきかせるような歌唱も魅力的な同曲だが、バチバチと火花が飛び交うようなラップパートや、拳を握りしめたり突きだしたりする派手なアクションでウマ娘たちの“パワー”を余すことなく表現。 長身からキレキレのアクションをくり出すウイニングチケット役の渡部優衣さんや、鉢巻をなびかせながら威勢良く立ち回るノーリーズン役の河野ひよりさんらの立ち回りも華々しいものがあった。 ・3曲目:平凡、時にミラクル 「爆熱マイソウル」の出走者がはけたところで、「なんだか大きい音がしましたけど……」とマイペースにステージにやってくるヒシミラクル役の春日さくらさん。「自分みたいな普通のウマ娘が……」と自己肯定感低めなところを出しつつも、ステージ上で発見したナリタトップロードとシンボリクリスエスからの激励の手紙を発見して「今日はすごいいい日だな~」と上機嫌に。そこからやる気を見せてソロ曲「平凡、時にミラクル」へと繋ぐという流れも背伸びをしないヒシミラクルらしくてニッコリとしてしまう。 こちらはタイトルそのままに、平凡で等身大を自称するヒシミラクルの心情を綴ったガールズポップ。ふわふわとしたクセになる歌声と、ウマ娘ダンサーとともに織り成すキュートなダンスに魅了されたトレーナーも多かったはず。彼女のモチーフカラーである青色に染まったホール内の光景とも合わさって、清涼でなんとも心地いいステージとなっていた。 ・4曲目:一撃入魂☆ペガサスパンチ この日が初出走となるウマ娘のなかでも、担当トレーナーが嘱望していたのがビコーペガサスを演じる田中あいみさんのステージではないだろうか。ビコーペガサスはゲームのサービス開始からシナリオに登場していたものの、育成可能になったのが2024年2月14日。「一撃入魂☆ペガサスパンチ」も2018年4月18日のリリースから、これまでライブで歌われることはなかった。それが5thツアーでの初披露。「ヒーローは遅れてやってくる」という言葉がまさにしっくり来る。 同曲は、スーパーヒーローウマ娘に憧れるビコーペガサスらしく昭和期の特撮作品を彷彿とさせる熱血歌謡。ウマ娘ダンサーの気合いの入ったアクション調の振りつけと、田中さんのキュート&ヒロイックな歌声とのコントラストが映える。 さらに驚くべきはその演出だ。アニメ『うまよん』に登場した悪の科学者の強化バージョン(?)でもあるDr.マッドタキオンネオが楽曲の途中でステージをジャック。この世の終わり“ラスト・オーダー”をもたらそうと企み、ナリタブライアンとサクラローレルをトロッコ上で人質に取るというヒーローショーも顔負けの展開に……。 アグネスタキオン役の上坂すみれさんや、ナリタブライアン役の衣川里佳さん、サクラローレル役の真野美月さんも完全にノリノリでショーに参加し、最終的にペガサスの奮闘によって大阪の平和は無事に守られた。ここまで作り込まれると、もはや大阪城ホールのなかなのか、デパートの屋上なのか、わからなくなる。 細かいポイントではあるが、“小さなおともだちでも歌えるように”スクリーンに字幕が出たり、ラストの「ペガサスパンチ」に強烈なエフェクトがかかったりする演出にも筆者はスタッフの強いこだわりを感じた。 ・5曲目:ピスピス☆スピスピ ゴルシちゃんのうた 広大な大阪城ホールの2階席を使ったパフォーマンスはまだまだ続く。次なる主役は、ゴールドシップを演じるゲスト出走者・上田瞳さんだ。ゴールドシップといえば、型破りな彼女の幼少期を描いた漫画『ウマ娘 ピスピス☆スピスピ ゴルシちゃん』の連載が2023年11月より始まったばかり。同曲は、その世界観を取り入れた牧歌的かつ破天荒なナンバーだ。 リコーダーやピアニカ、トライアングルといった楽器を持ったウマ娘ダンサーを従え、通路に登場した上田さんはそのままマーチングバンドのように行進を開始。愛車のゴルシ号(台車)を引いたり、コミック第1巻の宣伝を入れたり、ドンジャラで遊び始めたり……とフリーダム。一方で、最後にメジロマックイーン(幼少期)からのメッセージを見て、ダッシュで帰路につくという展開が用意されているのも尊い。 「ごめんなー! 近すぎて気まずいよなー」という言葉が出てくるぐらいに至近距離を練り歩くというスタイルはゴルシちゃんならではの演出でもあり、合間に四方八方に手を振りながらも振りつけをしっかりこなすなど、上田さんのサービス精神とポテンシャルがこの日もビシビシ伝わってきた。 ・6曲目:ぼくらのブルーバードデイズ ぶつかり合いながらもともに歩んでいく日々を歌った爽やかな青春ソング「ぼくらのブルーバードデイズ」。原曲は、ウォッカ役の大橋彩香さん、ダイワスカーレット役の木村千咲さん、ゴールドシップ役の上田瞳さんが歌唱していたが、この日のライブではヴィルシーナ役の奥野さん、シュヴァルグラン役の夏吉ゆうこさん、ヴィブロス役の伊藤彩沙さんが歌唱。ずっといっしょに育ってきた三姉妹が歌うことによって、楽曲そのものにもさらなる解釈が加わったように感じる。 芯のある奥野さんの歌唱に、伊藤さんのかわいらしい歌唱、そして夏吉さんの真っ直ぐながらもほんのりかわいさが滲んだ歌唱という姉妹ならではの三重奏は見事。それぞれが赤裸々に胸中を打ち明ける“語り”も美しく、その清らかさはすべてを浄化するかのよう。もし、(ウマ娘オタクの)アグネスデジタルがいたら鼻血を噴いて倒れていたことだろう。 楽曲の最後に、3人が用意していたボールを投げるひと幕も。のちのMCで、球界のレジェンドである山本昌広さんの前で投げるのは緊張したと振り返っていた。 ・7曲目:DRAMATIC JOURNEY 紡がれていく旅路への想いを、ポジティブなメロディに託した「DRAMATIC JOURNEY」。トロッコとメインステージをふんだんに使った豪華な構成のステージだ。海から始まり、最後は空に辿り着くというスクリーンの映像からも、この日は水色のペンライトを振っているトレーナーが多かった模様。 楽曲の合間、ダンツフレーム役の福嶋晴菜さんによる「トレーナーさん、私たちが主役になれるその日を楽しみにしていてください!」というポジティブな言葉もまぶしい。アリーナツアーの千秋楽である本公演において、“旅路”が歌われるというのもグッと来てしまう。 ・8曲目:アコガレ Challenge Dash!! チーム<スピカ>に所属するウマ娘からキタサンブラック役の矢野妃菜喜さん、トウカイテイオー役のMachicoさん、そしてチーム<カノープス>からは前田さん、田澤さん、花井さんが参加。さらにタニノギムレット役の松岡さんが参加した「アコガレ Challenge Dash!!」。 大阪公演のDAY1とは参加メンバーも異なるだけに色合いの違うパフォーマンスに。個性の強い歌声が正面からぶつかり合うエネルギッシュな空間となった。客席に投下された巨大バルーンが元気に跳ね上がっていたのも印象的だ。 ・9曲目:彩 Phantasia 3月21日にゲームで配信が始まったメインストーリー第2部は、ティアラ路線に熱い想いをぶつけるウマ娘たちの物語。実力で三冠路線に劣るという世間の評判を物ともせず、強い覚悟を持って凛と突き進むウマ娘たちの姿が多くのトレーナーの共感を呼んでいる。 そんなティアラ路線のウイニングライブで歌われる楽曲として愛されているのが「彩 Phantasia」だ。自分語りになってしまって恐縮だが、筆者がとくに好きな楽曲のひとつで、今回のライブ取材のオファーが入った状態で「もしかしたら聴けるのでは!?」と楽しみにしていた。その願望が叶っただけで、まだ少し手が震えている。 この日、ステージに登場したのは、今回が初出走となるラインクラフト役の小島菜々恵さん、シーザリオ役の佐藤榛夏さん、エアメサイア役の根本優奈さん、デアリングハート役の希水しおさんに加え、イクノディクタス役の田澤さん、ヴィルシーナ役の奥野さん、ヴィブロスの伊藤さんという華やかな7名のウマ娘たち。 彼女たちの歌唱だからこそ「このまま 離せない 譲れない 渡せない」というパートも高い解像度とともに脳裏に響き渡る。そこからのサビの爽やかさ、心地よさといったらもはや至福の領域。そして、曲の間奏での小島さんと佐藤さんの激しいやり取りにも否応なく心を揺さぶられてしまった。 もし、メインストーリー第2部を読まずに同ステージをご覧になったトレーナーがいるのであれば、ぜひとも前編のストーリーを読了後にアーカイブ配信をチェックすることをオススメしたい。きっとより鮮やかな色彩をもって同ステージが楽しめるのではないだろうか。 楽曲終了後のMCでは、恒例のコール&レスポンスコーナーが実施された。レスポンス側としてこっそり参加していた山本さんが「これ、癖になるなぁ……」と呟くほどに盛り上がる。その後、出走準備のためにウマ娘チームがハケたあと、山本さんは「ウマ娘」→「大好き」というコール&レスポンスを試みるも、なかなかリズムが取れずに苦戦。最後は「ウマ娘~~~~!」と叫んでどうにか合わせようとするキュートな姿に、会場からは温かな声援が送られていた。 ・10曲目:winning the soul (High-voltage Ver.) クラシック三冠を象徴するような歌詞が散りばめられたハードロック「winning the soul」は、High-Voltage Ver.として披露。今回は、日本ダービーを制したサラブレッドをモチーフとするウマ娘たちのみがパフォーマンスに参加している。 おなじみとなったパイロクテクニクス(火花を使った特殊演出)は健在。『ウマ娘』にはまだ参加したばかりなのにすでに歌声と目力に貫禄の出てきたジャングルポケット役の藤本侑里さん、虎視眈々と闘志を爆発させるアドマイヤベガ役の咲々木瞳さん、強烈なシャウトを響かせるタニノギムレット役の松岡さんなど強烈な個性がぶつかり合う。 もちろん、かわいさと力強さが融合したトウカイテイオー役のMachicoさん、強者の余裕ともとれる不敵さを振りににじませたドゥラメンテ役の秋奈さん、しなやかかつ鮮烈なパフォーマンスが印象的なウイニングチケット役の渡部さんも負けてはいない。 曲の要所に登場する“キック”の振りつけも壮観。まさに猛者たちがしのぎを削り合うステージとなった。 ■エモーショナルなソロ曲のラッシュに情緒が休まらない ・11曲目:楽園 ここからはソロ曲が続くブロック。先陣を切ったのは、マンハッタンカフェ役の小倉唯さんの「楽園」だ。2018年6月のCDリリース以降、ライブで披露されたのは今回が初めてとなる。「ねえ 早く連れて行って」という語りかけから切々と歌い続ける透明感のあるナンバー。光量を抑えたステージ上で、 “あの子”を追いかけて走っているマンハッタンカフェさながらに微笑みを浮かべながら歌う姿はまさに神秘的。 ライブの直前に足首靱帯の怪我でパフォーマンスを負担の少ない内容に調整を行うという旨が公式からアナウンスされていた小倉さんだったが、そのパフォーマンスはけっしてアクシデントなどには負けない夜空の星のような輝きを放っていた。 ・12曲目:シャドーロールの誓い (The Solid Revision) 続く楽曲はナリタブライアンのキャラクターソング「シャドーロールの誓い」。2020年12月にキャスト変更という形でナリタブライアン役を演じることになった衣川さんにとって、ライブで披露するのは今回が初めてだ。強い意思を秘めた同曲は、ナリタブライアンというウマ娘にとってかけがえのない楽曲。力強い歌声でナリタブライアンに魂を込め続けてきた衣笠さんの歌声として新たな形で生まれ変わったことに感動を覚えたトレーナーも多かったのでは。 筆者の個人的な感想になるが、今回の「シャドーロールの誓い」は下を向くことなく、これまでの軌跡を否定することもなく、前に進み続ける──そんな覚悟と信念が強くにじんでいたステージだと感じた。「負けない!!」、「ブッちぎる!!」といった曲の要所に登場する力強いセリフは今もなお心に焼きついている。 ・13曲目:ライトレス ナリタブライアンからバトンを受けたのは、アグネスタキオンを演じる上坂すみれさん。歌詞を凝縮して詰め込むような難しい譜割りのテクノミュージックだが、それを歌いこなすだけでなく、アグネスタキオンならではの恍惚とした表情や狂気的な一面を覗かせる様は見事というほかない。スクリーンに映し出された幾何学模様と、ウマ娘ダンサーの調和の取れたパフォーマンスは芸術的といってもいいだろう。 しかし、このステージの本質はさらにその先にあった。ウマ娘ダンサーがステージから退場すると同時に、ポップアップで現れたのはマンハッタンカフェ役の小倉さん。周囲からはなかなか可視化できないような、それでも心の奥底で理解しあっているような複雑な関係性のふたりの姿をステージ上でも形作っていく。ラストの「私の足で」の直前に視線を向けるところがまたたまらない。 ・14曲目:僕が憧れた青 エモーショナルなソロ曲のラッシュに、トレーナーの情緒はまだまだ休ませてもらえない。14曲目はシュヴァルグラン演じる夏吉さんによる「僕が憧れた青」だ。自問自答するかのように、心の内に秘めた熱い想いを感じ、モノローグのように歌声として紡いでいく──珠玉のキャラクターソングだが、サビのたたみかけるような高音の連続など、楽曲としての難易度は非常に高い。しかし、夏吉さんは圧倒的な表現力と歌唱力で見事に歌いこなしてみせた。 シュヴァルグランの想いを体現する一挙手一投足も見逃せない。ラスサビの前に、青のペンライトに染まった客席に向かって走り出す姿や、歌い終えてはにかむような表情で微笑む姿に崩れ落ちたトレーナーも多かったのでは。 ・15曲目:Ms. VICTORIA (The Legends Ver.) 畳みかけてくるようなセットリストに、さらに強力なナンバーを控えさせているのが『ウマ娘』。このブロックのラストを飾るのは「Ms.VICTORIA」だ。ゲームにおいてはチャンピオンズミーティングの勝者を讃える楽曲であり、その疾走感と爽快感は唯一無二。 高音の歌唱が美しいウマ娘たちが揃うなかで、徳井さんや衣川さん、上坂さんらによる低音の歌唱がそれをうまく受け止めて、美しい音の奔流へと昇華していく。響き渡る凱歌に、トレーナーたちも赤のペンライトを掲げて応え、ホールのボルテージはまさに頂点へ。ラスサビでの会場の一体感は圧巻だった。 ここからはツアー最後の花火大会(バズーカを使ったリボン射出サービスコーナー)も交えたMCタイム。初出走となるノーリーズン役の河野ひよりさんが「ノーリーズンのタオルを持ってくれている方もいて、めちゃめちゃうれじぃ……」と濁音交じりで喜びを表現すれば、「ダンツフレームのタオルを持っている方、います……?」と問いかけて見事に見つけた福嶋さんもうれしそう。福嶋さんは大阪府出身ということもあって、うれしさもひとしおのようだった。 さて、ここで喜ぶメンバーをしり目に「こんなんで祭りを終わらせるつもりはねぇよなぁ?」と急にオラつきだしたのが藤本さん。「まだまだ気合いの入ったことをしたくねぇか~?」と松岡さんに寄りかかってアピール。 ──そう、じつは3月23日は松岡さんの誕生日。というわけで、みんなでバースデーを祝おうというサプライズを仕掛けていたのだが、「タニノギ……」といったところで藤本さんが盛大に噛むというハプニングが発生。松岡さんも「おいぃぃぃー!」と盛大にツッコミを入れつつも、藤本さんの間髪入れない謝罪ハグに幸せそうな笑みを浮かべる。 MCパートが終わったところで、ウマ娘たちの朗読が始まる。これまで抱いてきた希望と叶えてきた夢が誰かの憧れになり、そして託されていく想い──「今、君といっしょに」という最後のメッセージを読み上げたのは、メインストーリー第2部でスポットライトが当たる4人のウマ娘たちだった。 ・16曲目:朝露は大河の夢を見る ここからは、メインストーリー第2部の主役となるウマ娘たちによるソロパート。最初の楽曲は、シーザリオ役を演じる佐藤さんが歌う「朝露は大河の夢を見る」だ。 モチーフとなったサラブレッド名“シーザリオ”が、ウィリアム・シェイクスピアの「十二夜」に由来する名前ということもあって、楽曲はミュージカル調の壮大な世界観となっている。雄大な自然が映し出されたスクリーンをバックに、佐藤さんは力強く伸びやかな歌声を響かせていく。世界でも活躍するであろう素質を持った彼女にふさわしい演出といえる。 ハスキーでパワフルな歌声が心に残る一方で、佐藤さんはときおりやさしい歌声もにじませる。もし、この楽曲がスイッチオンになっているシーザリオのステージだとしたら、スイッチオフになっているときの歌声も聞いてみたいと筆者は感じた。 ・17曲目:Queen Bee “NEW GATE”という大阪公演のタイトルそのままに新しい扉を開いたシーザリオ。これに対して、歌を通じて想いを届ける東京公演の“YELL”というテーマを託されたのが次の楽曲「Queen Bee」。歌うのはデアリングハート役を演じる希水さん。 楽曲はアメリカンパワーポップのようなテイストで、激しくも耳なじみがいい。魂の奥底まで浸透するような希水さんの艶やかでパワフルな歌声もクセになる。また、希水さんはダンスパフォーマンスもキレキレ。ウマ娘ダンサーを率いての一糸乱れぬパフォーマンスはまさに女王バチのようなカリスマ性にあふれていた。 歌唱中の表情も豊かで、片目でウインクをする決めポーズにハートを射抜かれたというトレーナーも多かったのではないだろうか。 ・18曲目:十帰りの花 続けて、“GAZE”という名古屋公演のテーマを託されたのが、エアメサイア役を演じる根本さん。ここまでかけていなかった眼鏡を着用してステージに臨んだ。 彼女の歌う「十帰りの花」は、しっとりとしたバラード。タイトルの由来はまだ語られていないが、 松の花を意味する“十返りの花”と、11月頃に季節外れの花が咲く“帰り花”をかけたものだと考えると趣深い。もしかすると、ウマ娘としての彼女の開花やその色合いを象徴するタイトルなのかなと想像させられてしまう。 ストーリーのなかでも2代にわたってティアラ路線を志したウマ娘ということが語られているエアメサイアだが、その歌詞は断片的に聴くだけでも親子関係をにじませており、かつて憧れた視線の先へ……という“GAZE”というテーマにも合致。切々と胸中を歌いあげる根本さんのパフォーマンスにはそれだけでもぐぐっと惹きつけられるものがあったが、今後より詳しく語られるであろう彼女のバックボーンと合わせることで解像度が上がるのでは~という期待感も高まる。 ・19曲目:Over a Tiara 初出走組のソロパートのトリを飾ったのは、ラインクラフト役を演じる小島さん。「誰かの中に何かを残したい」、「自分の脚でしか走れない道が誰かにとっての憧れになってほしい」という想いを持って走り続けるラインクラフトは、たしかに横浜公演の“WISH”というテーマを表現するのにふさわしいウマ娘かもしれない。 ソロ曲のタイトル「Over a Tiara」も王道ヒロイズムを感じさせるガールズロック。渇望や歓喜を前面に出しながら感情豊かに歌う小島さんの姿も魅力的で、その全力のパフォーマンスに対して、トレーナーたちも桜色のペンライトを掲げてエールを送る。最後まで歌い終わったあとの、晴れやかな表情でピースサインをする姿もフレッシュで、もっともっと応援したいという気持ちをかき立てられるようだ。 ■本編ラストを飾ったのは3rdアニバーサリー楽曲「U.M.A. NEW WORLD!!」。そして盛大なアンコールへ ・20曲目:UNITE!! ここまでソロパートを歌い継いできた4人のウマ娘が勢ぞろいして歌うパーティーチューン。それぞれの個性がぶつかり合いながらも、和やかに歌っている光景がなんとも微笑ましい。 「EVERYBODY!」、「HEY!」というコール&レスポンスも楽しく、今後ライブの定番曲になるかもしれない楽曲だと感じた。 ・21曲目:GIRLS' LEGEND U (The Infinite Ver.) MCコーナーを挟みつつ、いよいよライブは終盤戦へ。衣川さんと真野さんによる独唱、そしてふたり向かい合って歌声を響かせるというアレンジからスタートした「GIRLS' LEGEND U (The Infinite Ver.)」。ライブならではの特別バージョンということで、会場のボルテージも一気に跳ね上がる。 歌唱に参加したメンバーも個性的で、低めの歌声が特徴の出走者が揃うなか、福嶋さんや春日さんのキュートな歌声が絶妙なアクセントになっていた。 ・22曲目:Go This Way アグネスタキオン役の上坂さん、キタサンブラック役の矢野さん、シュヴァルグラン役の夏吉さんによるポジティブで爽やかなナンバー。楽曲の途中からは、上坂さんには小倉さん、矢野さんには秋奈さん、夏吉さんには奥野さんと伊藤さん……と縁の深いメンバーが登場。これまでの公演でも観られた演出で、ツアーを通して受け継がれてきたものだと考えると何とも感慨深い。 間奏でのそれぞれが背中合わせになるようなステップにも関係性が表れているようで、えもいわれぬ美しさが漂っていた。 ・23曲目:「We are DREAMERS!!」 楽曲の前列を務めた3人の出走者(河野さん、松岡さん、春日さん)はモチーフとなったサラブレッドが同世代で、三冠を分け合ったという関係性。 いずれも特徴的な歌声を持つウマ娘だが、そこに衣川さんや真野さんのどっしりとした歌声や、Machicoさん、前田さん、花井さん、田中さんといった個性派ウマ娘の歌声が混じることで、さらなる化学反応が。ライブの終盤にふさわしい盛り上がりとなった。 ・24曲目:ソシテミンナノ (Breaking The Limit Ver.) アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』の映像とともにステージに登場したのは、いずれもアニメで活躍したウマ娘たち。キタサンブラックを演じる矢野さんは、最終回で披露された特別衣装“結願のしまい華”での出走となった。 間奏では、上田さんとMachicoさんもステージに駆けつけ、劇中クライマックスシリーズでのラストランの実況を再現。ゴールの瞬間に合わせて、天高く拳を突き上げて叫ぶ矢野さんの姿がなんともまぶしい。 ・25曲目:Ready!!! Steady!!! Derby!!! 続けてスクリーンで流れたのは、アニメ『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』のトレーラー映像。そう、ここで披露されたのは同作の主題歌となる「Ready!!! Steady!!! Derby!!!」 だ。こちらの作詞・作曲を担当したのは、シンガーソングライターとして活躍中でアニメやゲームに造詣の深い大石昌良さん。気持ちのいいタイミングで的確に差し込まれるコール&レスポンスにも大石さんならではのカラーが感じられる。 藤本さんが楽曲の中心軸に位置するということで、この日のパフォーマンスは総じてパワフル。藤本さんは振りつけにも全力で誰よりも高く跳躍するなど、新世代の担い手にふさわしいポテンシャルを発揮していた。 ちなみに劇場公開前にフルサイズで楽曲が聴けるのは、このライブだけとのこと。先取りで堪能したい方はぜひともアーカイブ配信をチェックしていただきたい。 ・26曲目:「U.M.A. NEW WORLD!!」 ライブ本編のラストを飾るのは、ゲームの3rdアニバーサリー楽曲でもある「U.M.A. NEW WORLD!!」。ベースとなるBPMが速く、そのうえ、多彩な転調を織り交ぜることでパートごとにさまざまな魅力を覗かせるあたりも『ウマ娘』ならでは。ライブの最終盤にこの楽曲をリズムよく、全力で歌いあげる出走者たちの姿を見ていると改めてその歌唱力と表現力のポテンシャルを感じさせられる。 ライブはここでいったん終幕となるが、間髪入れずに盛大なアンコールが巻き起こる。もちろん、その声に応えるように出走者たちは再びステージへと舞い戻ってきた。 ・<アンコール>27曲目:トレセン音頭 アンコールで披露する楽曲といえば、やはりこの曲。ループ構造の楽曲ということもあって、何周するのか楽しみにしているというトレーナーも多いことだろう。 くり返すパートも担当する出走者が変わることで飽きがこない。「どどどどどどど、どーすんの!?」もかわいさ前回の花井さんの横でさりげなく慌てる田澤さんのコンビ芸があったり、無機質に呟いたかと思いきや、最後にスマイルを添える秋奈さんの二段構えの攻勢があったりとバリエーションも豊か。独特のアレンジが加わることもあり、松岡さんに至っては「歌い過ぎて喉がデストローイ……」とこれまでにないシチュエーションで酸素を要求(倒れ込んだあと、Machicoさんにペシペシとツッコミを入れられていた)。 楽曲の途中で出走者たちによる即興の掛け合いが入るのも「トレセン音頭」ならでは。今回、ショートコントを披露する出走者が多かったのも、笑いの本場・大阪という土地柄からかもしれない(?)。 ここまで見事にライブを走り抜いたウマ娘たちだったが、「トレセン音頭」終了後の挨拶では初出走でソロ曲を披露した根本さんが感極まって泣き出してしまう(&すぐに周りから抱きしめられる)ひと幕も。同じく目を潤ませていたのが福嶋さん。横浜公演のときに舞台『ウマ娘』のアンサンブルの一員として参加していたことを明かし、そこからダンツフレーム役のキャストとして5thイベントに参加できたという喜びと感謝を語った。 ・28曲目:うまぴょい伝説 ラストはもちろん、このナンバー。立ち位置の自由度が高く、それぞれの出走者たちの自由なやり取りが覗けるステージでもある。「あたしだけにチューする」で向き合って顔を近づける矢野さんと伊藤さんや、前田さんにチョップでツッコミを入れられる田澤さん、解説の山本さんとピースで記念写真を撮る上田さんなど、あちこちで繰り広げられるやり取りに目移りしてしまう。 個人的には、ステージ上の移動が難しい小倉さんの近くに上坂さんがそっと付き添っている光景にもグッと来てしまった。 ラストは小島さんの号令のもと、マイクなしで「ありがとうございました!」と頭を下げる出走者たち。こうして、華々しく『ウマ娘 プリティーダービー 5th EVENT ARENA TOUR GO BEYOND』は幕を下ろした。ツアーの全公演に参加し、ステージを盛り上げた矢野さんやMachicoさんといった出走者はもちろん、解説の明坂さんやウマ娘ダンサー、そのほか表舞台に立たない多くのスタッフの力が成功の陰にあったであろうことは想像に難くない。 ツアーが進むごとに出走するキャストの数も増え、この日のステージではラインクラフト役の小島さんを始めとする多くの出走者がドラマを生み出した。今後も彼女たちは全力で走り続け、その想いはウマ娘たちの走りのように脈々と受け継がれていくはず。 『ウマ娘』というコンテンツも日々進化し続けている。今回のライブでは、新たなリアルイベント「TWINKLE CIRCLE」の開催が予定されていることも発表された。詳細はまだ明らかになっていないが、これからもウマ娘たちの全力疾走からは目が離せなさそうだ。 ■出走者&セットリスト ・【出走者】 Machico(トウカイテイオー役)、徳井青空(テイエムオペラオー役)、衣川里佳(ナリタブライアン役)、小倉唯(マンハッタンカフェ役)、上坂すみれ(アグネスタキオン役)、咲々木瞳(アドマイヤベガ役)、渡部優衣(ウイニングチケット役)、田中あいみ(ビコーペガサス役)、前田佳織里(ナイスネイチャ役)、田澤茉純(イクノディクタス役)、花井美春(ツインターボ役)、矢野妃菜喜(キタサンブラック役)、真野美月(サクラローレル役)、松岡美里(タニノギムレット役)、夏吉ゆうこ(シュヴァルグラン役)、奥野香耶(ヴィルシーナ役)、伊藤彩沙(ヴィブロス役)、福嶋晴菜(ダンツフレーム役)、藤本侑里(ジャングルポケット役)、河野ひより(ノーリーズン役)、春日さくら(ヒシミラクル役)、秋奈(ドゥラメンテ役)、小島菜々恵(ラインクラフト役)、佐藤榛夏(シーザリオ役)、根本優奈(エアメサイア役)、希水しお(デアリングハート役) ・【ゲスト出走】 上田瞳(ゴールドシップ役) ・【実況】 明坂聡美(実況役) ・【ナビゲーター】※シークレットゲスト 山本昌広(解説役) ・【ダンサー】 ウマ娘ダンサー ・セットリスト M-01. Comeback Story V ウマ娘 SP [U.A.F is entering the venue.] 徳井青空(テイエムオペラオー役)、衣川里佳(ナリタブライアン役)、咲々木瞳(アドマイヤベガ役)、渡部優衣(ウイニングチケット役)、田中あいみ(ビコーペガサス役)、前田佳織里(ナイスネイチャ役)、田澤茉純(イクノディクタス役)、花井美春(ツインターボ役)、福嶋晴菜(ダンツフレーム役)、河野ひより(ノーリーズン役)、秋奈(ドゥラメンテ役) ・口上 上田瞳(ゴールドシップ役) M-02. 爆熱マイソウル 徳井青空(テイエムオペラオー役)、衣川里佳(ナリタブライアン役)、咲々木瞳(アドマイヤベガ役)、渡部優衣(ウイニングチケット役)、田中あいみ(ビコーペガサス役)、前田佳織里(ナイスネイチャ役)、田澤茉純(イクノディクタス役)、花井美春(ツインターボ役)、福嶋晴菜(ダンツフレーム役)、河野ひより(ノーリーズン役)、秋奈(ドゥラメンテ役) M-03. 平凡、時にミラクル 春日さくら(ヒシミラクル役) M-04. 一撃入魂☆ペガサスパンチ 田中あいみ(ビコーペガサス役) ・ヒーローショー出演 衣川里佳(ナリタブライアン役)、上坂すみれ(アグネスタキオン役)、真野美月(サクラローレル役) M-05. ピスピス☆スピスピ ゴルシちゃんのうた 上田瞳(ゴールドシップ役) M-06. ぼくらのブルーバードデイズ 夏吉ゆうこ(シュヴァルグラン役)、奥野香耶(ヴィルシーナ役)、伊藤彩沙(ヴィブロス役) M-07. DRAMATIC JOURNEY Machico(トウカイテイオー役)、徳井青空(テイエムオペラオー役)、衣川里佳(ナリタブライアン役)、渡部優衣(ウイニングチケット役)、田中あいみ(ビコーペガサス役)、真野美月(サクラローレル役)、福嶋晴菜(ダンツフレーム役)、藤本侑里(ジャングルポケット役)、河野ひより(ノーリーズン役)、小島菜々恵(ラインクラフト役)、佐藤榛夏(シーザリオ役)、根本優奈(エアメサイア役)、希水しお(デアリングハート役) M-08. アコガレ Challenge Dash!! Machico(トウカイテイオー役)、前田佳織里(ナイスネイチャ役)、田澤茉純(イクノディクタス役)、花井美春(ツインターボ役)、矢野妃菜喜(キタサンブラック役)、松岡美里(タニノギムレット役) M-09. 彩 Phantasia 田澤茉純(イクノディクタス役)、奥野香耶(ヴィルシーナ役)、伊藤彩沙(ヴィブロス役)、小島菜々恵(ラインクラフト役)、佐藤榛夏(シーザリオ役)、根本優奈(エアメサイア役)、希水しお(デアリングハート役) M-10. winning the soul (High-voltage Ver.) Machico(トウカイテイオー役)、咲々木瞳(アドマイヤベガ役)、渡部優衣(ウイニングチケット役)、松岡美里(タニノギムレット役)、藤本侑里(ジャングルポケット役)、秋奈(ドゥラメンテ役) M-11. 楽園 小倉唯(マンハッタンカフェ役) M-12. シャドーロールの誓い (The Solid Revision) 衣川里佳(ナリタブライアン役) M-13. ライトレス 上坂すみれ(アグネスタキオン役)、小倉唯(マンハッタンカフェ役) M-14. 僕が憧れた青 夏吉ゆうこ(シュヴァルグラン役) M-15. Ms. VICTORIA (The Legends Ver.) 徳井青空(テイエムオペラオー役)、衣川里佳(ナリタブライアン役)、上坂すみれ(アグネスタキオン役)、咲々木瞳(アドマイヤベガ役)、前田佳織里(ナイスネイチャ役)、真野美月(サクラローレル役)、奥野香耶(ヴィルシーナ役)、春日さくら(ヒシミラクル役)、根本優奈(エアメサイア役) M-16. 朝露は大河の夢を見る 佐藤榛夏(シーザリオ役) M-17. QueenBee 希水しお(デアリングハート役) M-18. 十帰りの花 根本優奈(エアメサイア役) M-19. Over a Tiara 小島菜々恵(ラインクラフト役) M-20. Unite!! 小島菜々恵(ラインクラフト役)、佐藤榛夏(シーザリオ役)、根本優奈(エアメサイア役)、希水しお(デアリングハート役) M-21. GIRLS' LEGEND U (The Infinite Ver.) 衣川里佳(ナリタブライアン役)、咲々木瞳(アドマイヤベガ役)、渡部優衣(ウイニングチケット役)、真野美月(サクラローレル役)、松岡美里(タニノギムレット役)、奥野香耶(ヴィルシーナ役)、福嶋晴菜(ダンツフレーム役)、藤本侑里(ジャングルポケット役)、河野ひより(ノーリーズン役)、春日さくら(ヒシミラクル役) M-22. Go This Way 小倉唯(マンハッタンカフェ役)、上坂すみれ(アグネスタキオン役)、矢野妃菜喜(キタサンブラック役)、夏吉ゆうこ(シュヴァルグラン役)、奥野香耶(ヴィルシーナ役)、伊藤彩沙(ヴィブロス役)、秋奈(ドゥラメンテ役) M-23. We are DREAMERS!! Machico(トウカイテイオー役)、衣川里佳(ナリタブライアン役)、田中あいみ(ビコーペガサス役)、前田佳織里(ナイスネイチャ役)、花井美春(ツインターボ役)、真野美月(サクラローレル役)、松岡美里(タニノギムレット役)、河野ひより(ノーリーズン役)、春日さくら(ヒシミラクル役) M-24. ソシテミンナノ (Breaking The Limit Ver.) 前田佳織里(ナイスネイチャ役)、田澤茉純(イクノディクタス役)、花井美春(ツインターボ役)、矢野妃菜喜(キタサンブラック役)、夏吉ゆうこ(シュヴァルグラン役)、伊藤彩沙(ヴィブロス役)、秋奈(ドゥラメンテ役) M-25. Ready!!! Steady!!! Derby!!! 小倉唯(マンハッタンカフェ役)、上坂すみれ(アグネスタキオン役)、福嶋晴菜(ダンツフレーム役)、藤本侑里(ジャングルポケット役) M-26. U.M.A. NEW WORLD!! ウマ娘 <ENCORE> M-27. トレセン音頭 ウマ娘 M-28. うまぴょい伝説 ウマ娘、明坂聡美(実況役)、山本昌広(解説役)
電ファミニコゲーマー:原 常樹
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