鄭行政院副院長、熊谷千葉県知事と会談 友好関係の深化目指す/台湾
(台北中央社)鄭文燦(ていぶんさん)行政院副院長(副首相)は16日、行政院(内閣)庁舎で熊谷俊人千葉県知事と会談した。鄭氏は環太平洋経済連携協定(TPP)への台湾の加入について日本政府や各界が支持したことに感謝を伝えた。地方自治体間の交流は台日関係の深化に非常に重要だとも述べ、双方の友好関係がより深まるよう期待を寄せた。 鄭氏は2022年までの8年間、桃園市長を務めており、任期中、千葉県との交流に取り組んでいた。16年には双方が友好交流協定を結び、経済や観光、農業、教育、文化、スポーツなど幅広い分野で交流が進んでいる。 熊谷氏は台湾が昨年2月、11年から続けてきた福島、茨城、栃木、群馬、千葉の5県産食品に対する輸入禁止措置を解除したことに言及。感謝を表明しつつ、今なお残る検査手続きで県産農林水産物を新鮮な状態で輸出できない現状を訴え、鄭氏は理解を示した。 熊谷氏は13日から17日まで台湾を訪問。滞在中、観光客誘致PR、企業誘致セミナー開催などに取り組んだ他、同県と台湾との交流拡大について鄭氏と意見交換した。張善政桃園市長への表敬訪問も行った。 (頼于榛/編集:荘麗玲)