侍ジャパン・戸郷翔征、立ち上がり安定感欠くも粘って4イニング2失点「次はゼロ」宣言【プレミア12】
◇18日 「ラグザス presents 第3回 プレミア12」 1次リーグ 日本11―3ドミニカ共和国(台湾・天母) 日本がドミニカ共和国に大勝し、1次リーグを5戦全勝で締めた。17日にB組1位で2次リーグ進出を決めていることもあり、この日は大幅にスタメンを変更。それでも14安打で得点を重ね、国際試合の連勝を24に伸ばした。 なんとか踏ん張った。侍ジャパンの先発・戸郷翔征投手(巨人)は4イニングを5安打2失点。序盤に制球を乱した右腕は「次はゼロに抑えられるように頑張ります!」と宣言した。 2回までに2失点。立ち上がりから安定感を欠いた。1点リードの1回に先頭を内野安打で出塁させた直後にボーク。得点圏に走者を背負うと続く元日本ハムのハンソンにフォークを右翼へ運ばれた適時二塁打であっさり追いつかれた。 わずか6球で失点。まさかの展開だった。国際大会初先発で出ばなをくじかれると、打線がすぐさま1点を勝ち越した後の2回も1失点。またしても先頭打者に安打を打たれてから生還を許した。それでも、その後は立て直し、3点リードの展開でマウンドを後にした。 昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では「第2先発」で世界一に貢献。自身初の開幕投手を務めた今季はノーヒットノーランを達成するなど、26試合で防御率1・95の安定感を誇った。自己最多の156三振を記録して最多奪三振を獲得。今大会はエース格として招集された。 降板後は「もったいないない点の取られ方はありましたけど、3回、4回はゼロに抑えられてよかった」と安堵(あんど)のコメント。「3回からはスライダーとか高めの真っすぐをうまく使いながらいけたところが抑えられた要因」と振り返った。 井端監督は「ちょっと実戦が空いて(10日のチェコ戦から中7日)難しい登板だったと思うんですけど、3回くらいからはボールも走り出して本来のピッチングになった」と評価。「次に期待しています」と背中を押した。 日本は21日に始まる2次リーグに進出。A組2位の米国、A組1位のベネズエラ、B組2位の台湾の順に対戦する。24日に決勝と3位決定戦が行われる。
中日スポーツ