初めて自動車を所有します。税金は自動車税のほかにもかかるって本当ですか?
自動車は車両本体が高額のうえに各種税金や保険料がかかり、購入後も維持費の負担が大きくなります。自動車の税金は自動車税がよく知られていますが、それ以外の税金もかかるので要注意です。 自動車を購入する前には購入の際にどのような費用がかかるのかを調べておくことはとても大切です。 本記事では自動車購入に関する費用の中でも、税金に焦点を当てて解説します。自動車購入を検討中の人は参考にしてください。
自動車にかかる税金
自動車にかかる税金は複数あり、支払い時期も購入時・毎年・車検時と多岐にわたっているので注意が必要です。 自動車にかかる税金には以下のものがあります。 ●自動車税(軽自動車税) ●自動車重量税 ●消費税 上記以外に以前は取得税もありましたが、すでに廃止され新たな税金に代わっています。まずは自動車税から解説します。 ■自動車税・軽自動車税 自動車税には取得時にかかる「環境性能割(取得課税)」と、保有している間に毎年課税される「種別割(保有課税)」の2種類あります。 以前存在していた自動車取得税は、自動車税(環境性能割)に代わっています。なお、軽自動車に対する自動車税を軽自動車税と呼びますが、概要は自動車税と同じです。 自動車税それぞれの概要は図表1のとおりです。 【図表1】
※障がいのある方が対象となる自動車税環境性能割・種別割の減免制度もあります。 ※総務省 自動車税・軽自動車税種別割、自動車税・軽自動車税環境性能割をもとに筆者作成 ■自動車重量税 自動車重量税は主に自動車の重量によって課税される国税です。毎年課税されますが納付は自動車取得時と車検時になります。 自家用乗用車(初回車検までの3年分)の場合、具体的な重量税額(2023年5月1日以降)は図表2のとおりです。なお、税額は軽減措置がされる前のものです。 【図表2】
国土交通省 「新車新規登録を受ける場合」より筆者作成 ※ エコカー:一定の排ガス規制や燃費基準を満たした車 ■消費税 自動車を購入したときも、自動車以外の商品を購入したときと同じで消費税がかかります。ただし、車両自体が高額となるため消費税も高額になります。自動車を購入する場合は消費税も考慮して予算を考えましょう。 消費税の課税対象となるかどうかの内訳は以下のとおりです。 ◆課税対象 ●車両本体価格 ●付属品(課税仕入れ) ◆課税対象外 ●各種保険料(自賠責保険、自動車保険など) ●リサイクル預託金