ターボC【7】あふれんばかりの情熱を注ぎ込み、劇的な進化を遂げたDR30スカイライン
ターボ時代の幕開けといえる80年代初頭に登場したDR30。後期型で採用されたグリルレスのフロントマスクから「鉄仮面」の愛称で親しまれ、最強仕様ともいえるターボRS-Xはインタークーラーで武装。最高出力200㎰以上を発揮した。これをベースにハイレスポンスな走行会スペックに昇華させたマシンがこちら。オーナーの情熱が注ぎ込まれたチューンドだ。 【画像27枚】タイヤは17インチ化。フロント235/40、リア255/40のディレッツァZⅡスタースペックを履く。ホイールはアドバンRGⅢ&RGⅡを組み合わせる。ブレーキはフロントがECR33純正の4ポット、リアにBNR32純正の2ポットキャリパーを移植。ローターはディクセル、パッドはアクレの強化品を装着する 【1984年式 日産 スカイラインHT 2000ターボ インタークーラー RS-X Vol.7】 快適性については、当初はエアコンレスの割り切った仕様にしていたが、真夏に伊勢神宮まで遠出した際に熱中症になりかけた苦い教訓から、いまは新型のR134aタイプのエアコンを装備。快適なドライブが可能となった。 劇的な進化をとげたオーナーのDR30。ヘッドブローなどのアクシデントに見舞われたものの、おおむね好調。自分好みのフィーリングに味付けられた今の仕様にとても満足してるとか。 撮影のために向かった峠道で、少しアクセルを踏み込みながら、そんなエピソードを語ってくれたオーナーの横顔からは、あふれんばかりのDR30への思いが感じられた。 OWNER’S VOICE このDR30は初めての愛車です。買った時はすでに10万㎞を突破していたので、親にはあきれられましたね。最初はZ31やMR2を候補にしていたのですが雑誌で特集されていたり、西部警察での活躍などを見て、だんだんスカイラインに引かれていったんです。一生乗り続けるつもりですよ。 全ての画像を見る 主要諸元 SPECIFICATIONS 1984年式 スカイラインHT 2000ターボ インタークーラー RS-X(DR30) ■エクステリア:ジェネシス製フロントハーフバンバパースポイラー、FRP製ボンネット、180SX用ウインカー、日産純正HIDヘッドライト、純正色オールペイント、ストラットまわりスポット増し、GTウイング(未装着) ■エンジン:FJ20型改2.1L+HKS製GT-SSタービン仕様(320PS)、東名製鍛造ピストン、スプール製コンロッド、HKS製288度カム(加工264度)、亀有製ビッグバルブ/スライドカムスプロケット、ユーティリタス製クランクプーリー、ポート研磨、燃焼室加工(フルサークル)、ウオーターライン追加 ■吸排気系:N14パルサー用φ80mmスロットル、、HPI製エアクリーナー、ワンオフサクションパイプ&フロントパイプ、YSガレージ製手曲げ等長エキマニ、R31ハウス製スポーツ触媒、ワンオフφ76.3㎜フルチタンマフラー ■点火系:ダイレクトイグニッション ■冷却系:KOYO製ラジエーター、セトラブ製オイルクーラー ■燃料系:ニスモ製550ccインジェクター、ボッシュ製燃料ポンプ、サード製コレクタータンク ■制御系:HKS製FコンVプロ/ブーストコントローラー ■駆動系:ニスモ製カッパークラッチ、S15用ニスモ6速ミッション、クスコ製RS1.5way(ファイナル3.9) ■サスペンション&操舵系:エンドレス製ZEAL S13用(F)バネレート10㎏/mm、ピロロワアーム、ピロテンションロッド、S14用ラック&ピニオン流用、S15用ナックル (R)バネレート8kg/mm ■ブレーキ:(F)R33タイプM用対向キャリパー+ディクセル製ローター (R)R32GT-R用流用+ディクセル製ローター、ウイルウッド製プロポーショニングバルブ ■タイヤ:ダンロップ ディレッツァZⅡスタースペック (F)235/40R17 (R)255/40R17 ■ホイール:アドバンレーシング (F)RGⅢ 17×8.5J +31 (R)RGⅡ 17×9J +22 ■インテリア:MOMO製ステアリング(バックスキン)、レカロ製SP-G(運転席)、R33GT-R純正スーペリアシートカバー(助手席)、シュロス製ハーネス、トラスト製追加メーター(ブースト、水温、油温、油圧、燃圧)、永井電子機器製ウルトラタコメーター、PLX製A/Fメーター、GDBインプレッサ用シフトノブ 初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部
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