白鷹町の50代幹部職員、停職処分 山形署、窃盗疑いで書類送検
パチンコ店で他人のプリペイドカードを盗んだとして、白鷹町は14日、課長級の50代幹部職員が山形署に窃盗容疑で書類送検されたとして、同日付で停職4カ月の懲戒処分と、2階級降格の係長級とすることを発表した。町の話では、この職員は逮捕されておらず、今後、山形地検が刑事処分を決める見通し。 町によると、職員は今年9月26日昼から夕方ごろにかけて山形市内のパチンコ店を利用した。何台か遊技台を変え、夕方に座った台に、自分の物ではないプリペイドカードが挿入されていた。このカードには1万60円ほどが入っており、職員は店に届けるなどせずに盗み、自ら換金した疑いがあるという。 防犯カメラの映像などから職員がカードを盗んだ疑いが分かり、先月17日、山形署から事情聴取を受けた。職員は関与を認め、同24日に再度、事情聴取を受け、被害者と面会し、謝罪と被害弁償をしている。カードを盗んだとされる日は休みで、職員は町の聞き取りに対し、「誰かが置き忘れ、もらってもいいと思ってしまった。大変重大な過ちを犯し、深く反省している」と話しているという。
同署が最初に事情を聴いた日に、町は職員から連絡を受け、状況を把握したという。職員はその後、出勤していない。町全職員に綱紀粛正と服務規律の徹底を指示。佐藤誠七町長は「法令順守を求められる立場にありながら、幹部職員が不祥事を起こし、町への信頼を著しく損なうこととなった。心よりおわびし、再発防止を図る」とコメントした。