広島・新井監督、「むちゃくちゃやらないと」攻撃的采配で阪神を再び3ゲーム差に「サインに応えてくれた選手のおかげ」
◇4日 広島7―5阪神(マツダスタジアム) 広島が新井貴浩監督の「むちゃくちゃ」タクトで連敗を3で止めた。阪神との3連戦で2連敗して迎えた3戦目。指揮官は腹をくくっていた。 「昨日一昨日とすごく流れが悪い中で、今日も相手が村上投手だったので。こちらも、ある程度むちゃくちゃやらないといけないと思っていた」 最大の勝負手を同点の8回に切った。先頭の小園が安打を放つと、「出たら、もう勝負をかけて羽月と決めていた」。脚力もある小園に切り札の代走・羽月を送った。背番号69は期待に応えて、二盗、三盗を決めた。2死満塁で阪神・石井が投じた変化球がバウンド。捕手の梅野がはじくと、ホームへ突入した。 新井監督が「迷いがなかった。少し迷いがあったらホームにはかえれていないと思う。素晴らしい、勇気のある走塁だった」と絶賛する走塁で本塁へ頭から飛び込んだ。1点をもぎ取ると、堂林と代打・二俣の連続適時打も出てこの回4得点。勝利を呼び込んだ。 この日は終始、攻撃的な采配だった。初回無死一塁など初球エンドランの場面が4度あった。新井監督は「選手がサインに応えてくれたので、選手のおかげ。今日のこの1勝というのは本当に大きな1勝だと思う」とナインに感謝。ベンチワークと選手のプレーがかみ合い、ライバル・阪神を再び3ゲーム差に押し返した。
中日スポーツ