注目の日舞パフォーマー花園直道 大阪から全国ツアー開催
斬新なステージが「スーパー日舞」として注目
注目の日舞パフォーマー花園直道 大阪から全国ツアー開催(事務所提供)THEPAGE大阪
正統派の日本舞踊をベースに歌や踊り、津軽三味線を取り入れた斬新なステージが「スーパー日舞」として注目を浴び、ファンを魅了している。日舞パフォーマーの花園直道(27)だ。日本舞踊界に新風を巻き起こし、日本だけでなく、アメリカやパリなど海外公演も多い。そんな「スーパー日舞 花園直道ツアーin心斎橋」が15、16両日にわたり「大丸心斎橋劇場」(大阪市中央区)で行われる。このツアーは大阪を皮切りに全国展開されるもので、大阪での単独公演は初めて。いったいどんな舞台になるのか。初舞台の話から海外公演のことも含め、大阪公演の意気込みなどを聞いた。
日本舞踊と様々なジャンルとのセッションを融合させた舞台
幼少の頃から坂東流の日本舞踊を習い、17歳で坂東蔦之龍を襲名。津軽三味線も学び、腕を磨く。アメリカのロサンゼルスやラスベガス、フランス、韓国、タイなど海外でも精力的に公演を行っており、その刺激的で斬新なステージは高い評価を得ているようだ。 また、自ら邪派新姿(ジャパニーズ)と名付け、日本舞踊と様々なジャンルとのセッションを融合させた舞台は、新感覚の和のエンターテインメントとして各界から注目を集めている。 舞踊集団「華舞斗~KABUTO」を率いて活動中だが、日本橋三越劇場座長公演を5回成功もさせ、新進気鋭の舞踊家と言っていいだろう。拠点は東京・渋谷でのライブで、すでに10年、今も定期的に行っている。
長身を生かしたダイナミックなプレーを心がけ
──日本舞踊を習うきっかけは? 花園:母が踊りをやっていたので、小さい頃から馴染みがあって、12歳から稽古を始めました。踊ってみたら楽しくてはまってしまった。ふつうだとダンスとかに行くものですけど、僕は人と違うものをやりたい、誰もやってないことをやりたいということで、日本舞踊に。やったら好きになったんです。 ──津軽三味線も習い始めたんですね。 花園:15歳で津軽三味線を習い始めたんですけど、3か月後、舞台に出たらうまくなるからって、僕もいきなりステージに。そこの先生は健康ランドやお祭りのゲスト出演など、ファミリーで出ておりました。3年間、ひたすら勉強しました。当時は高校生だったし、苦労しましたね。ある舞台ではお客さんが2~3人で。どうやったら寝ているおじさんに見てもらえるのかって、ひたすら考えてやってました(笑い)。もともと人前で何かをやるタイプではなかった。踊りは好きだったけど、発表会などは嫌だった。でも、ステージに立ったら、1回でハマってしまいました。やめられなくなったんですよ。 ──意外ですが、身長が高いのが逆にコンプレックスだった? 花園:身長181センチです。歌舞伎の世界でも、今でこそ身長が高くなっていますが、だいたい160センチが標準で、僕の身長だと着物の反物が足りない。江戸時代に長さが決まっていたようで、昔の人は小柄でしたから。この世界では手足が長いとソンをするんです。でも、今は逆に、長身を生かしたダイナミックなプレーを心がけるようにしてます。ずっと長身で苦労した部分もあるんですが、ダイナミックな見せ方ができるし、自分の個性だと考え、楽になりました。