プログノーシスは現地前売りで１番人気

【ＴＰＣ秋山響の海外競馬解析】ＧⅠコックスプレート（ムーニーバレー競馬場・芝２０４０メートル＝ＪＲＡ馬券発売あり）が２６日に迫った。今年は日本からプログノーシス（牡６・中内田）が参戦。２０１９年のリスグラシュー以来となる日本調教馬による優勝を目指す。同馬は現地の前売りでは１番人気に推されている。 　２番人気は中６日での参戦を予定する地元の７歳牝馬プライドオブジェニ（父プライドオブドバイ、Ｃ・マー厩舎）。昨シーズンに本格化し、２番手の馬を３０馬身も離す大逃げを打って優勝した今年４月のクイーンエリザベスＳ（芝２０００メートル）を含む３つのＧⅠに勝ったほか、マイルの高額賞金レースであるオールスターマイルも制覇。豪年度代表馬にも輝いた。 　今季は４戦して１勝だが、オーストラリアの馬らしく使われて上向いている印象で、２走前にＧⅡを逃げ切り勝ち。続く１９日の前走ＧⅠ豪キングチャールズⅢ世Ｓは２着だったが、これは勝った馬（チェオルウルフ）のケタ違いの末脚を褒めるべきだ。 　強烈な差し脚を持つヴィアシスティーナ（牝６＝父ファストネットロック、Ｃ・ウォーラー厩舎）が３番人気。４月のＧⅠクイーンエリザベスＳでは結果的に差し遅れてプライドオブジェニに６・５４馬身差をつけられる２着（上がり６００メートルは３３秒５５。勝ち馬を３秒２５上回る）。今回はそれを踏まえてどういう作戦で臨むのか。戦略的にも面白いレースになりそうだ。 　そのほか、前走のＧⅠコーフィールドギニーは末脚不発で４着に終わり、３つのＧⅠを含む連勝は５で止まったが、３歳牡馬で４９・５キロで出走可能なブロードサイディング（父トゥーダーンホット、Ｊ・カミングス厩舎）、それに昨年の２着馬ミスターブライトサイド（セン７＝父ブルバーズ、Ｂ・Ｗ・＆ＪＤ・ヘイズ厩舎）が上位人気を形成している。