ガールズケイリンの賞金レース序盤戦は荒れ模様? 坂口楓華が独走中、児玉碧衣は17位でG1迎える
2023年は“国内最強”の呼び声高い佐藤水菜がガールズグランプリを制し幕を閉じた。パリ五輪を控える2024年、ナショナルチームの面々はガールズケイリンに参戦していない。今年最初のガールズGI「オールガールズクラシック」を前に、ここまでの賞金状況から今年のガールズケイリン界を見ていきたい。(※賞金は4月23日時点)
ナショナルチーム不在の序盤戦
パリ五輪まで残り100日を切った。ナショナルチームとして五輪出場を目指す昨年の賞金女王・佐藤水菜らは、ガールズケイリンから遠ざかっている。 佐藤を筆頭に、太田りゆ、梅川風子ら圧倒的な脚力を誇るナショナルチーム勢。ガールズケイリン参戦時は車券的にも人気を集めるが、しばらくは参戦がない。 そんな今年のガールズケイリン界を支えている「生粋の競輪選手」たちが集結する「オールガールズクラシック」。昨年からGIが新設され、優勝すれば年末のガールズグランプリの切符を手にすることができるようになった。 強いナショナルチームが不在の今は多くの選手にとってチャンスでもある。彼女たちが戻ってくるまでにグランプリ出場を決めておきたい、というのが本音だろう。オールガールズを制してグランプリ出場権一番乗りとなるのは誰だろうか。
初タイトルの坂口楓華が独走中
さて、賞金状況を見てみよう。ガールズケイリンは賞金上位20名が発表されている。首位は坂口楓華だ。 今年行われたガールズケイリンのビッグレースは3月の取手競輪「ガールズケイリンコレクション」のみ。同レースを制し初タイトルを手にした坂口が、優勝賞金290万円を手にして賞金ランキングを独走している状況だ。 坂口はビッグレースを制しただけでなく、普通開催でも無双状態。児玉碧衣と同あっせんだった1月の立川以外はすべて優勝。競走結果には「1着」がズラリと並び、2着と3着が1回ずつあるだけだ。
実力者がリベンジの1年に挑む
次点につけるのはガールズケイリン初期からトップ選手として活躍してきた石井寛子、小林莉子だ。 昨年からガールズケイリンはGIが新設され、賞金でのガールズグランプリ出場が以前に増して狭き門となった。 石井は10年連続で出場していたガールズグランプリを、昨年初めて逃した(賞金8位で補欠)。初代グランプリ覇者である小林莉子も地元グランプリに出場できず、悔しい思いをしたことは想像に難くない。 レジェンドたちが迎えたリベンジの1年。今年は序盤から貫禄の戦いを見せている。