鈴木誠也、カブスの新監督がその打棒に期待
カブスの首脳陣がメジャー3年目を迎える鈴木誠也に高い期待をかけている。『MLB.com』でカブスを担当するジョーダン・バスティアン記者は、現地12日にシカゴの和製スラッガーに関する記事を投稿。
その冒頭で、「カブスはセイヤ・スズキが、昨年最後の2ヶ月間で打席でしたことが異常だったとは考えていない。あるのは、この外野手がメジャー2年目の終盤に、遂に自身のポテンシャルを実現化したことへの希望である」とした。
その上で、ダスティン・ケリー打撃コーチによる「彼は、我々の打線の中で、『あの打棒』でいられることを自覚している。それは彼も話していることであり、彼は皆に本来は自分がどれだけ優れているかを見せつけたんだ。それは、単に絶好調だった2週間というのとは別物なんだ」とのコメントを引用した。
その上で、「スズキが昨季最後の2ヶ月間にどんなプレーをしたかの寸評を挙げると、カブスの右翼手はその期間に『183 wRC+』をマークしたのである。規定に達したメジャーリーグの打者で、同じ期間に彼より上位にランクしているのは、ムーキー・ベッツ(194)とマルセル・オズーナ(186)のみであり、ロナルド・アクーニャJr.やブライス・ハーパーはスズキの下だった」と、『あの打棒』に相当する昨季終盤の成績について振り返った。
さらに記事では、「過去2年、ブルワーズのダグアウトから、監督としてスズキと対戦したカブスのクレイグ・カウンセル監督は、スズキがリーグを学び、生産力を高めるなか、このスラッガーに対してゲームプランを練るのが次第に難しくなったと述べた」とした。
そして、カウンセル監督による「最も危険な類の打者だね。たくさんヒットを打たれるのだから、それはダメージだよね?そうなると、いつだって『どうすればいい?』となるんだ。投手のオプションは限られてしまうし、ゲームプランを練ろうとしても、ダメージにより投手に恐怖を与えてしまうんだ」とのコメントを掲載。
続けて、同監督が「クスクス笑いながら」、「とある打者について(対戦相手が)『こっちにとってはそれが手痛いわけじゃないが、彼にはヒットを打たれるだろう』と言い始めたとしたら、それは良い打者なんだ。私にとって、昨年終盤のセイヤはそういうレベルに達したんだ」と述べた和製スラッガー評を伝えた。
J SPORTS 編集部