日産R35「GT-R」にコスパに優れた本格派ブレーキローターが誕生! 12ミリと14ミリのハブボルトに対応したスグレモノでした
補修用としてもチューニングの第一歩としても最適
R35型「NISSAN GT-R」の高性能を引き出すために重要なのがブレーキです。モータースポーツにも参戦する「WinmaX(ウインマックス)」が、R35用の新作を開発しました。独自のスリット形状を採用したブレーキローターと、摩材をR35の特性に合わせてチューニングしたブレーキパッドのふたつ。完全新作となるブレーキローターにこめたこだわりとは? 【画像】国産老舗メーカーとコラボ! こだわりのブレーキローターの細部を見る(10枚)
レースで得たノウハウを活かしてR35用にアレンジ
ストリート用からモータースポーツ専用品まで、幅広いラインアップを取り揃えているブレーキメーカーの「ウインマックス」。同社のラインアップに、R35GT‒R用ブレーキローター&ブレーキパッドの新作が追加された。 まず注目したいのは、ブレーキロータである。フロントはベルハウジングも専用設計するという本格派。レースで得たノウハウも注ぎ込み、各部にこだわりを投入している。なお、リアは純正のベルハウジングを流用する。 R35は高出力かつ重量級と、ブレーキの負担は大きい。とくに発熱は制動力を大きく左右するため、その対策は重要となる。ウインマックスの新作ローターは、ベルハウジングの裏側にくぼみを設けることで放熱性を高め、制動力の低下を抑制する。 さらに、ベルハウジングとローターを結合するボビンも、今回の新作ローターのために専用品を用意したことも特徴のひとつ。制動時に発生するトルクはボビンで受け止めることになるため、負担も大きい。そのためローターの交換時期が迫ってきた際、再使用はせずに交換したほうが安全である。交換することで安心かつ確実な制動力を発揮できるのだ。 またベルハウジングは12mmのハブボルトと14mmのハブボルトの両方に対応している。標準車は12mm、ニスモは14mmとなっており、サーキットを安心して走るためにニスモ用の14mmに変更しているユーザーも多い。そこでウインマックスは両方のハブボルトに対応するため、12mm用と14mm用の穴を設けている。もし仮にハブボルトを14mmに変更したとしても、そのまま使用することができるのはありがたいだろう。 ブレーキローター自体は、三重県にある老舗メーカー「西岡可鍛工業」と共同開発。独自のベーン形状と鎌状スリット(シックルスリット)を採用し、制動力向上に貢献する。