新エネシステムの構築を加速 上海電気がグリーン発展の道を模索
【CNS】現在、世界はクリーンエネルギーへの移行を急ピッチで進めている。中国では、新型エネルギーシステムの構築の加速は、『政府活動報告』に2年連続で記載された。これは中国が今後エネルギー革命を深く推進していくことを意味している。 上海電気集団(Shanghai Electric Group)は、新エネシステムの構築を積極的に支援し、伝統的なエネルギー装備の品質を向上させ、エネルギーの組合せの最適化を通じ、電力システムの安全性、信頼性、経済性を全面的に向上させることに貢献している。 上海電気は、新たな質の生産力の発展を着実に推し進めている。火力発電や原子力発電といった得意分野での核心競争力をさらに強化し、「3改連動(石炭火力発電の省エネ・炭素削減改造、熱供給改造、柔軟性改造)」の最新要求に、システムソリューションの観点から積極的に応えている。絶えず進化する省エネ技術を活用し、多様な技術路線を通じて給電石炭消費量を300グラム/キロワット時以下に抑えるという省エネ目標を達成しようとしている。国能粤電台山発電有限会社の2号ユニットのパラメータ改善改造プロジェクトは、全国初の600メガワット亜臨界石炭ユニットの「3改連動」プロジェクトで、改造後の性能試験において、ユニットの給電石炭消費量が314.52グラム/キロワット時から288.58グラム/キロワット時に減少したことが確認された。 加えて、上海電気は新エネシステムの構築のために、伝統的なエネルギーと新エネルギーの組み合わせの最適化を積極的に推進している。 2021年3月、上海電気は以前にフルセットの電気機械炉の補助装置を提供した広東華夏陽西発電所プロジェクトに、対応するエネルギー貯蔵装置を追加で設置した。同年11月、プロジェクトは正式に送電を開始し、発電所の周波数変調容量を大幅に向上させただけでなく、その地域の風力発電や太陽光発電などのプロジェクトの大規模送電にもバッファーを提供した。 風力発電分野において、上海電気は8年連続で洋上風力発電の新規設置容量で全国トップとなり、顧客に対して風力発電の全ライフサイクルソリューションを提供している。また、「風力+」、浮体式洋上風力発電機、風力と漁業の融合など、新たな応用シーンの開拓にも取り組んでいる。 太陽熱発電技術の分野では、上海電気が請け負ったドバイの太陽光・熱発電プロジェクトは、世界最大の設置容量と最高の技術基準を誇る太陽光・熱複合発電プロジェクトであり、中国企業の海外展開における貴重な経験を提供している。 「エネルギー転換は長期的なプロセスであり、将来的には応用シーンに向けて組み合わせ型のイノベーションを推進し、単体装備を統合装備システムソリューションへとアップグレードさせていく」と、上海電気の関連責任者は述べている。(c)CNS/JCM/AFPBB News ※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。