国境を跨ぐアジア最大の滝、一般公開・中国
【東方新報】中国とベトナムの国境に位置する「徳天-バンギョック瀑布(Detian-Ban Gioc Waterfalls)」が、1年余りの試験運営を経て、15日にいよいよ正式公開の日を迎えた。 この瀑布のあるエリアは、中国で初めての中国とベトナムの国境を跨いだ観光協力区となった。 ここは、中国の徳天大瀑布とベトナムのバン・ギョック瀑布が連結しており、この地域特有のカルスト地形と美しい自然景観が特徴で、アジア最大の国境を越えた瀑布である。観光客はこのエリアの様々な場所から、異なる景観を楽しむことができる。 広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)の碩竜(Shuolong)国境検査所の所長の話によると、国境を跨ぐための一連の簡便な通関手続きも開始されている。 中国側は新たな措置として、団体で旅行するベトナム人観光客を対象とした「3つの免除」、指紋採取の免除、出入国スタンプの免除、入国カードの記入免除の「3つの免除」措置を適用している。 また中国人観光客も2つの税関レーンが利用でき、出入国スタンプが免除される。このような手続き簡素化で、中国・ベトナム両国の観光客の関心が高まっている。 ベトナム人ツアーガイドは中国新聞社(CNS)の取材に応じ「今日はベトナムのお客様20名に『2か国1日ツアー』を体験して頂きました。皆さまとても楽しんでいました」と話した。 中国とベトナム両国政府は2015年、「徳天-ギョックの観光資源の保護と開発協力に関する協定」を締結した。 両国は、それぞれの側で2平方キロの土地を指定し「国境を越えた観光協力区」を設立することで合意した。 そして昨年の9月15日に試験運用を開始した。グループでの事前予約、固定ルート、割当に基づく国境を越えた旅行、グループでの入国・出国というシステムにより、両国の観光客が国境を越えることが可能となった。 それ以来、中国とベトナムの両方から合計1232組の越境ツアーグループが訪れ、今年10月10日までに訪問した観光客は合計1万7991人に上る。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。