【世界卓球】熾烈を極めた日中決戦、深夜の決着。日本は中国を追い詰めるも、銀メダル……!
◇世界卓球2024(団体戦) 2月16~25日 韓国・釜山 2月24日 ●女子決勝 〈中国 3-2 日本〉 ◯孫穎莎 5、8、4 張本美和 陳夢 6、-8、-9、-12 早田ひな◯ 王芸迪 -8、-11、-10 平野美宇◯ ◯孫穎莎 2、7、6 早田ひな ◯陳夢 -4、7、8、7 張本美和 日本女子、中国をあと一歩、あと一歩まで追い詰めながら2-3で惜敗。 53年ぶりの歓喜の優勝はならず……!!
世界女王に挑んだ15歳・張本美和
1番・張本美和と孫穎莎の対戦で幕を開けた「日中決戦」。場内に「ニッポン!ニッポン!」のコールも響く中、世界女王に挑んだ張本だが、サービス・レシーブで先手を奪われ、1ゲーム目を5-11で落とす。2ゲーム目は8-8まで競り合いながら、孫穎莎のボールの後ろをとらえ、フェイクモーションを交えるフォアサービスにレシーブミスが2本続き、8-11。3ゲーム目も2-6、4-10でマッチポイントを取られ、最後は孫穎莎がフォアサイドを切るフォアクロスのパワードライブを一閃。中国が先制点を挙げる。
五輪金メダリスト陳夢に早田が勝利!
しかし、日本は2番早田がすぐさま1点を取り返す。1ゲーム目は予想以上にフォアで攻めてきた陳夢に取られたが、2ゲーム目以降は陳夢に先に攻められたボールも両ハンドで確実に返球し、陳夢のミドルに効果的にボールを集めてから両サイドを攻め、攻守一体のプレーで得点を重ねる。 3ゲーム目、10-5のゲームポイントから10-9まで挽回されてタイムアウトを取ったが、ここでミドルへのロングサービスから、さらにミドルへバックハンドを決めて11-9。4ゲーム目は逆に10-7から4回のマッチポイントを陳夢にしのがれるも、13-12の5回目のマッチポイントでレシーブがネットイン。静かな幕切れで日本が1-1のタイに追いつく
電光石火のバックハンド!平野が勝利し中国をリード
この流れに3番・平野も乗った。中国の3番は王芸迪。フォアは馬力があるがバックがやや弱く、日本女子にとっては中国のトップ選手では最も分の良い相手。21年世界女王の王曼昱を起用できないのは体調不良なのか。 1ゲーム目のラブオールから、台上のバック強打を2本イージーミスした王芸迪の緊張は明らかだった。平野は絶対的に優位であるバック対バックで得点を重ね、要所でネットやエッジがつく幸運も引き寄せた。ゲームカウント2-0の3ゲーム目、9-10から11-10と逆転し、最後はフォアストレートへの3球目フォアドライブを決めて笑顔でガッツポーズ!