自衛隊艦艇の輸送・補給拠点整備へ、古仁屋港で実施中の環境調査は来年度末にも終了 防衛省
防衛省は31日、瀬戸内町の古仁屋港須手地区で計画する自衛隊艦艇の輸送・補給拠点整備について、来年3月15日までに周辺の環境調査を終えると明らかにした。昨年11月に着手したボーリング調査は1月25日までに終了した。 【写真】瀬戸内町の位置を地図で確認
防衛省は1月、須手地区周辺海域の環境調査をするために水域専用、土砂採取、岩礁破砕、生物採捕などの許可を求めた。県は29日付で水域専用と土砂採取に同意し、岩礁破砕と生物採捕は申請内容を確認中。同省によると、四季を通じて大気や水、動植物などを調べる。 防衛省が県に提出した申請書によると、ボーリング地点は海上15カ所、陸上3カ所で地盤強度などを調べた。各種調査を踏まえ、適地かどうかや具体的な施設の規模、配置を検討する。 整備計画は南西地域の防衛力強化に向け、不足する輸送や物資補給の基盤を整え、部隊の機動展開能力の向上を図る。係留施設のほか、燃料タンクや倉庫、隊庁舎の整備も想定する。2023年度は適地調査の関連費用として6億円を計上している。
南日本新聞 | 鹿児島