米国防長官、カンボジア訪問で軍事交流など協議 中国けん制狙う
[4日 ロイター] - オースティン米国防長官は4日、カンボジアを訪問してフン・マネット首相らと会談し、軍事訓練プログラムの再開などについて協議した。 カンボジアの要衝に位置するリアム海軍基地を巡って中国が存在感を高める状況に米国は懸念を強めており、こうした動きをけん制する狙いがある。 米国は南シナ海近くに中国の新たな拠点ができることを懸念している。 オースティン氏は、首相の父親で昨年まで約40年にわたり首相を務めたフン・セン上院議長や、ティア・セイハ国防相とも相次いで会談。「米国とカンボジアの防衛関係を強化する方法に関して実質的な協議を実施した。今後さらなる対話ができることを期待している」とX(旧ツイッター)に投稿した。 米国防総省の報道官によると、災害支援に関する軍事訓練交流の再開や国連平和維持活動、地雷除去や不発弾処理などが協議された。