大規模災害に備え 氷見・仏生寺、訓練に270人
氷見市惣領の仏生寺公民館周辺で24日、大規模災害を想定した住民参加型の災害警備訓練が行われた。住民や警察関係者ら約270人が万一に備えて地域防災力を高めた。 能登半島地震から半年を前に、大規模災害への対処能力の向上を図るために行われた。県西部で震度6弱の地震が発生し、仏生寺地区で土砂崩れや道路の損壊で多くの家屋が倒壊しているとの想定で、住民や市消防団仏生寺分団、市、富山県警、高岡、氷見両署などが参加した。防災行政無線で避難を呼び掛ける放送が流れると、防災用品などを入れたリックを背負った住民ら約140人が仏生寺公民館に集まり、体育館で各地区ごとに受け付けを行った。 グラウンドでは警官が鍵の掛かった放置車両をミニレッカーで移動させ、倒木をチェーンソーで切断した。被災家屋から負傷者を救助し、県警ヘリ「つるぎ」で搬送する訓練も行った。機動警ら隊ドローン部隊による被害状況の確認も行われた。県警の石井敬千本部長が訓練の様子を視察した。坂本靖彦氷見署長が「防災意識が非常に高い地域で今後も災害の備えをしてほしい」と講評し、光澤智樹県議もあいさつした。