【独自】特殊詐欺グループの『マネロン』請け負った組織幹部のメンバーら11人逮捕 関係先を大阪府警が捜索 詐欺の被害金を資金洗浄か
傘下に立ち上げたペーパーカンパニーの銀行口座を使って、特殊詐欺グループなどの資金洗浄を請け負っていたとみられる組織のメンバーらが逮捕されたことが捜査関係者への取材で分かりました。 【画像を見る】どんな組織?「リバトン」のHP 組織犯罪処罰法違反などの疑いで捜索を受けているのは、富山市内にある「リバトン」の関係先です。 捜査関係者によりますと、リバトンは傘下に立ち上げた多数のペーパーカンパニーから銀行口座を不正に集め、それらを使って特殊詐欺グループなどの犯罪収益の資金洗浄を専門に請け負っていたとみられています。 21日までに組織のメンバー十数人の逮捕状が請求されていて、メンバーの藤井亮平容疑者(41)ら11人が21日朝に逮捕されたということです。 藤井容疑者らは、2021年11月にペーパーカンパニーを設立し法人登記をしてうえで、2022年に口座を開設し、去年5~6月に詐欺などで得た犯罪収益210万円を含む約559万円を別口座に送金し、犯罪収益であることを隠した疑いがもたれています。 警察はリーダー格を含む一部のメンバーが海外に逃亡しているとみられ警察が行方を追っています。
詐欺の被害金などを口座間で送金繰り返す…海外口座へ送金で追跡困難にさせたか
警察によりますと藤井容疑者らのグループが管理していた口座の数は少なくとも4000に上るとみられていて、法人の数は約500に上るとみられています。 口座には特殊詐欺、投資詐欺の詐欺の被害金や、オンラインカジノの収益金などが入金されたとみられていて、これらの金を混ぜながら管理する複数の口座間で振り込み・送金を繰り返す『マネーロンダリング』を行い、最終的には海外の法人口座に送金されていたということです。こうしたことから、犯罪収益の所在の発見や追跡などを困難にさせていたとみられています。