（左から）キム・ムジュン、内野聖陽、竹内涼真、二宮和也、チェ・ジウ、葵わかな、小泉孝太郎

　二宮和也主演の日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』（TBS系　7月7日（日）スタート　毎週日曜　午後9時～9時54分）の舞台あいさつが行われ、主演の二宮をはじめ、竹内涼真、葵わかな、キム・ムジュン、小泉孝太郎、内野聖陽が登壇。さらに、サプライズでチェ・ジウも登場した。 【写真】パネルをかわいくつかむ二宮和也とピースサインを決める竹内涼真 　本作は、2018年4月期に二宮主演で放送された日曜劇場『ブラックペアン』の待望の続編。海堂尊の小説「ブレイズメス1990」「スリジエセンター1991」（講談社文庫）を原作に、シーズン1から6年後の物語を描き、二宮がシーズン1で演じた渡海征司郎ではなく、人も金をももてあそぶ悪魔な世界的天才外科医・天城雪彦を演じる。 　役衣装で登場した二宮たち。「我々も楽しんでいただけるよう、1話、2話、3話と、どんどん右肩上がりに面白くなっていくようにみんな現場で努力していますので、ぜひ期待していただきたいなと思います」と二宮があいさつすると、竹内は「嵐のような撮影だったので、あまり記憶がなく…。どうつながっているのかすごくドキドキしていますし、見てもらってどういう感想を持ってもらったのかすごく気になっています」と1話を先に見た観客のリアクションをうかがった。 　前作と同じ世良を演じる竹内。「今回、僕のテーマとして、1人の医者としてどうありたいのか、どうあるべきなのか、自分の中からふつふつと湧き上がっているものを先輩方の先生にぶつけて、自分の中で最終話までに答えを見つけていきたいなと思っています」と明かし、「これだけの日本語をあれだけ聞きやすく、時間もない中、やり遂げたことはすごいことだと思います。感動しました」と韓国人研修医のパク・ミンジェを演じるムジュンを絶賛した。 　竹内と同じく前作からの続投となる美和役の葵は「誰かに指示を出すような出世を遂げているのではないかと思うのですが、お医者さんたちのお話なので、なかなか看護師がどういうような仕事をしてるか表現できる場面は少ないかもしれませんが、要所要所でそういう時の流れや病院の雰囲気を出せるように頑張りたいです。そして美和なりの正義はどこにあるのか探しながら演じたい」と。すると竹内が「ここの恋模様もね（笑）。僕は台本に書かれることを期待します」と語り、世良と美和の恋の展開に期待を寄せた。 　本作で東城大の病院長になった佐伯を演じる内野は「シーズン1でそれぞれのキャラクターの立ち位置を皆さん対等にしているので、二宮君だけが手探り状態（笑）」と現場の様子を明かすと、二宮も「確かに、僕だけ6年たってない（笑）」と相づち。「前の立ち位置を利用できないのは彼だけ。あとはみんなが本当に自然体でできるような現場なので、いい現場だと思います」と語った。 　最先端医療を持ち込む高階を演じる小泉は「全くの別人なんですが、天城先生を眺めていると渡海と重なる。これはゾクゾクとするところもあって。どこか冷たい感じがあった渡海と、チャーミングで、南国の温かさも感じる天城で違いますが、そこを感じられるシーンは快感です。さらに“スナイプ”なる最先端の医療機器が出てきますが、そこでも天城先生にことごとく打ちのめされるのも快感です」と。 　本作から参加となるムジュンは「オファーをもらったときに、シーズン2だとは知りませんでした。準備をしなくてはいけないなと思って、調べた結果シーズン1があったことを知りました。シーズン1があったことにも驚きましたが、皆さんの演技を見てあまりにお上手だったので、本当に大丈夫かなという気持ちにもなりました」と明かしつつ、「日本のドラマに出演をして、こうした大先輩方と一緒に演技をできるということは、僕にとって学べることが本当にたくさんあるということにもなりますし、本当に夢のようなことが実現して、本当にうれしく思っています」に笑顔に。 　オーストラリアロケが行われた第1話の裏話を語る場面で、ゲスト出演するチェ・ジウがサプライズで登場。二宮、竹内と共演しての感想を問われると「実はすごく最初緊張していたんですが、演者の皆さんがすごく楽しくしてくださって、そういった緊張もたくさんほぐれたような気がします」と笑顔。 　そんなチェ・ジウと共演した感想を問われた二宮と竹内はそろって「かわいい！」と絶賛。「韓国語の耳触りもそうなんですけど、柔和なオフの時と、お芝居に入った時の強く芯が生まれる瞬間っていうのが感じられて、今恵まれた現場にいるんだなっていうような思いをずっとしていました」と二宮。 　チェ・ジウと初共演だというムジュンは「僕にとって大先輩。すごく緊張しましたし、大先輩なので怖いのではないかと心配もありましたが、初対面から今日この瞬間まで、いつもあいさつしてくださるとき、笑顔で明るくて、そのおかげで私も気が楽になりましたした」と明かした。 　番組公式Instagramで募集された質問に答えていくコーナーでは、「二者択一の運試しのシーンが出てくるそうですが、皆さん運試しは強いですか？」という質問に、ムジュン、チェ・ジウ、二宮が挙手。ムジュンが「『ブラックペアン シーズン2』に私が出ているからです。出ることになったから、やっぱり運が強いんだなと思いました」と明かすと、チェ・ジウも「私も」と共感。二宮も「6年たってみんなで集まれるというのは、下手したら辞めている人、引退している人だっていてもおかしくない時間じゃないですか。それなのにみんながいるっていうのは、やっぱり運がないと集まらないだろうなと思います」と、キャスト陣が再集結した喜びを語った。 「多くの医療用語が使用されますが、中でも言いにくかった単語を教えてください」という質問には、小泉、内野、二宮がそろって、本作の主眼でもある天城が行う術式名「ダイレクトアナストモーシス」が言いにくいと明かし、ムジュンは「日本語そのものが難しい。せりふの99％が日本語で、覚えて発音の練習をするという難しさもありました。そこに医療用語もさらに入ってきて、“ダイレクトアナストモーシス”も難しかったですが、“虚血性心筋症”も言いにくかったです」と明かした。 　最後に二宮は「日曜劇場の歴史史上、一番面白いドラマを作るつもりでいます。というか、作ります。作っています。なので、その気合というものをぜひ感じていただきたいですし、日本のテレビドラマというものがいかに面白く、楽しく、ワクワクハラハラできるものなのかというのを、今みんなで鋭意探って作っている最中です。それを毎週お届けできるのも楽しみですし、いろんなところで話題になってくれたらいいなとも思ってますけども。本当にずっと面白いものをひたすら求め続けて、1分1秒を削って撮影しておりますので、皆さんも最後までお付き合いしていただければうれしいです」と熱い思いを語った。