鮮あざやかな逆転で10勝目を挙げた小祝さくら

＜ヤマハレディースオープン葛城　最終日◇31日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース（静岡県）◇6455ヤード・パー72＞ ギャラリーを沸かせた18番での完璧アプローチ【写真】 さくらの開花宣言だ。首位と5打差からスタートした小祝さくらが大逆転で今季初優勝を飾った。強風が吹くなかで6バーディ・1ボギーの「67」をマーク。トータル10アンダーまで伸ばし、ツアー通算10勝目を果たした。 初日を6アンダーの首位で飛び出しながら、2日目は悪天候のため中止に。土曜日に行われた第2ラウンドは「73」とスコアを落として臨んだ最終ラウンド。「きのうスコアを落としてしまって、5打差ついてしまったんですけど、きょうはバックナインで特にしっかりと集中してスコアを伸ばすことができた」と上がり5ホールで4バーディ。一気に首位の座を奪い返した。 上位争いが熱を帯びたサンデーバックナイン。13番でボギーを喫するも14番から3連続バーディを奪取した。18番のパー5ではもう少しで2オンの位置からしっかりと寄せてバーディ。「意外とプレッシャーはありました」と振り返る。力強く勝利をたぐり寄せた表情には安どが浮かんだ。 今季は2位が2度。ここまであと一歩だった栄冠をようやく勝ち取ってみせた。「これからまだまだ試合が続く。今季1勝目を挙げることができたので、ここから2勝目だったり、複数回優勝を目指して頑張ります」。 例年より遅いさくら開花宣言が静岡県でも出されたばかり。葛城に咲いたのは北海道出身の“さくら”だった。