再起戦に臨む弥益の相手は、現パンクラス王者の新居

　2023年12月31日（日）『RIZIN.45』（さいたまスーパーアリーナ）の対戦カード発表記者会見が11月24日、都内にて行われ、フェザー級（66kg）5分3Rで弥益ドミネーター聡志（team SOS）vs.新居すぐる（HI ROLLERS ENTERTAINMENT）が決定。 【写真】サラリーマンvs.週6で朝までのむ男のフェイスオフ 　9月のパンクラスで第10代フェザー級王座に就いた新居は「パンクラスのベルトを手土産に大晦日のRIZINに参戦させていただいて嬉しいです。ありがとうございます。ドミネーター選手、前から知っているけれどめっちゃいい人で。ドミネーター選手、週6でサラリーマンやっているみたいなんですけれど、僕、週6で朝まで飲み歩いているんですけれど、僕は直近5試合全部KOか一本勝ちしていて、そのうちの4つが1Rなんですよ。2R以降はそもそも僕、毎日飲んでいるので体力無くて延長戦みたいに考えているので、1Rで必ず仕留めに行くのでよろしくお願いします」と、1Rで決着宣言。 　2022年11月の平本蓮戦以来、約1年1カ月ぶりの再起戦となる弥益は「皆さん、恥ずかしながら帰って来ました。まだ正直、こんな素晴らしい舞台に出させていただく会見におるんですけれども、まだ自分は悩んでおります、ずっと。自分の人生に格闘技が本当に必要なのか、本当に年末で会社が忙しい時期に試合なんかしている場合なのか、今回は本当に66kgまで体重を落としていいのか、いろいろなことを悩んでおります。ただ、悩みすぎるのが、考えすぎるのが自分の欠点なのかなと思っていますので、今回は何も考えずに踏み出し続けたいと思っております。自分勝手に楽しませていただきますのでよろしくお願いします」と、直前で66kgから70kgに変更された平本戦の皮肉を交えながらの意気込み。 　新居は「パンクラスのファイターとしてとかではなく、パンクラスの代表として他団体で戦っている選手を倒すっていうのをしたかったので、ベルトを持ってから挑戦するのはいろいろな意味で嬉しいことだと思っています」と、パンクラスを代表した戦いが出来ることに喜びを感じるとし、弥益について「オールラウンダーで何でも出来て、とりあえず凄くいい人だなってイメージしかないです。僕はKOか一本勝ち、判定まで行く体力がないので判定まで行くとしたら僕が力尽きてやられるだけなので、その前に120％の気持ちをぶつけて倒しに行きたいです」とする。 　弥益は平本戦以降、「格闘技をやるってことは人生のかなりのウェイトを持っていかれると思うんですよ。自分みたいな片手間の選手とはいえ、それでもやっぱり格闘技って素晴らしいものですし、そのぶん持っていかれるウェイトも大きいんですよね。それが平本選手と試合をした後、一度ダメージを抜く意味でもごっそり抜け落ちて。改めて格闘技以外の自分の人生だったり周りの人を見て、見つめ直すいいきっかけになったと思います。選手として何をしてきたかというと、特に変わらず趣味として時間が許す限り格闘技を引き続き楽しんできたという感じですね」と、見つめ直すことはしたが特に変わりはないとした。 　2020年の朝倉未来戦以来となる大晦日については「それはやはり特別な場所ですし、自分が一番憧れていた場所だと思っているので。そんな場所に1回転がり落ちた人間が出てしまっていいのかなっていう客観的な心配はありますけれど、私個人からしたらこんなにありがたい話は無いなと。それで対戦相手が現役のパンクラス王者なので、本当に恵まれた人生を我ながら歩んでいるなと思っております」と、幸せを感じているようだった。 　また、両者ともアームロックを得意としていることから、互いのアームロックをどう思うかとの問いに新居は「（弥益が）アームロック得意なのを今知ったっす。自分以外の試合を見てないので。僕はアームロックが得意なんじゃなくて、アームロックとセンタク挟みしか知らないんですよ。だから極めるとしたらそのどっちかです」とうそぶく。 　これに弥益はニヤリと笑みを浮かべ「俺が恥ずかしい思いをしているんですけれど(笑)。自分もアームロック好きなんですけれど、新居選手のアームロックは別物ですよ。アームロックをするための機械だと自分は思っているので、そういうからくり人形だと思っています、自分は。そこは自分はかなわないです。筋トレ頑張るしかないかなと思っていますね。フィジカルで外します」と、新居のアームロックを警戒しているというコメントをしながらも余裕を感じさせた。