【日本ハム】中日からFAとなった福谷浩司の入団発表 3年連続でFA選手獲得!球界屈指の人気球団となった「4つの理由」とは
日本ハムは12月24日、国内FA権を行使した中日・福谷浩司と入団合意に達したことを発表した。 【動画】ここまで飛ぶ?水谷が戸郷から放った3号ソロシーン 福谷は慶大から2012年ドラフト1位で中日に入団。2年目の14年シーズンは72試合に登板して32ホールド、11セーブをマークと存在感を示した。 先発へ転向後は20年は自己最多の8勝を挙げ、翌21年には開幕投手を務めた。先発、中継ぎとしてキャリアを重ね、通算278登板。古巣の中日、ヤクルトと3球団の争奪戦の末、FA右腕を獲得した。 福谷は同日、自身のXを更新。「考え抜いた結果、北海道日本ハムファイターズに移籍することを決めました。生まれ育った愛知の地を離れること、野球選手として育ての親であるドラゴンズを離れることを考えると本当につらいです」としながら、「いつか地域やチームの垣根をこえて野球界に貢献したいという強い思いのもと、野球選手としての経験を増やし、もっと成長し、高みを目指すことを目標に、移籍を決断しました。新しい環境でもチャレンジし続けたいと思います」などと思いをつづった。 また獲得に至った日本ハムでは22年オフも捕手の伏見寅威をオリックスから獲得、昨オフもオリックスからFAし、6球団の大争奪戦となった左腕・山崎福也を射止めており、今回の福谷含め、3年連続でFA補強に成功したことになる。 金銭面にアドバンテージがある球団でもなかなか意中の選手に手が届かない例もある中、近年、屈指の人気球団となりつつある背景には果たして何があるのか。 まず一つには二刀流の挑戦を認めた大谷翔平の存在があるように、選手のチャレンジを柔軟に認める球団の姿勢がある。 今年のドラフト1位・柴田獅子に関しても本人が望めば二刀流挑戦を認める方向性を示すなど、常に選手の意思を確認した上で最適解に導きだそうとする。 また施設面の充実も見逃せない。今季が開業2年目となったエスコンフィールドの選手ロッカールームはメジャー球場のような豪華さともいわれており、広いソファが配置され、モニターが配置されるなど選手にとっても大事なくつろぎの空間となっている。 そして勝てるチームになってきたことも大きい。今季は最下位からリーグ2位に躍進。最後までソフトバンクを追い詰め、好勝負をくり広げた。 若手でも清宮幸太郎、万波中正などのロマン砲や田宮裕涼、水野達稀、水谷瞬、郡司裕也、金村尚真など投打においてイキのいいプロスペクトが多く在籍、伸び盛りのチームであることが伝わってくる。ともに成長できるチームであることも選ばれる要因となりそうだ。 そして何よりチームを束ねる新庄剛志監督の存在が大きい。就任1年目から目をかけ様々な選手の才能開花に手を尽くしてきた。今や名将への階段を一直線に上がっている。 果たしてベテラン右腕加入のチームは来季、どのような快進撃を果たすのか。ファンも来季が楽しみとなる補強となったようだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]