老若男女200人が競う 31日閉鎖の温水プール スイムフェス盛り上がる 館山(千葉県)
31日で閉鎖される館山市湊の市営25メートル室内温水プールで24日、水泳イベント「第16回安房スプリングスイミングフェスティバルin館山」が開催された。幅広い年代の約200人のスイマーが参加し、同プールでの最後のイベントを楽しんだ。 同プールは昭和45年12月に開設。気軽に水に親しめるプールとして、多くの市民らに利用されてきた。開設から50年以上が経過し施設全体の老朽化が著しく、市の財政的に維持管理が難しいため、現在の指定管理業務が終了する今年度末に閉鎖される。 大会は、館山市水泳協会が主催。水泳愛好者の練習成果の発表や交流の場にしようと、平成20年から同プールで実施してきた。閉鎖に当たり、同プールでは今回が最後の大会となった。 この日は、日ごろ同プールを利用する小学生から80代までの多くの地域住民が参加。ビート板競争から個人メドレー、親子リレーなど29種目で、練習の成果を披露。プールサイドや観覧席からは「頑張れ」「あと少し」といった声援もあり、大会を盛り上げた。 約20年間プールに通い続けたという同市北条の相原好江さん(83)は「健康のために始めた水泳でたくさんの友達ができた。温水プールでの水泳が生きがいだった。閉鎖してしまうのは残念な気持ちだが、これまでの感謝の気持ちでいっぱい」。 六馬博司大会会長は「今回、大会を開催できたのは多くの関係者、参加者のおかげ。次回以降の大会はまだ未定だが、新しいプールができることを願いながら開催を模索したい」と話していた。