山形中央、決勝進出逃す 秋季東北地区高校野球
県勢振り返って-小技や堅守、重要性高まる 県勢全3校の8強入りは東北で唯一。県勢対決を制した第3代表の山形中央は同校初の4強入りをしたが、県勢5年ぶりの決勝には届かなかった。最後は甲子園の常連と力の差を感じた一方、来春以降が楽しみな戦いぶりだった。 山中央は大曲工(秋田第3)、一関学院(岩手第1)、日大山形を破り、この大会で台風の目となった。聖光学院(福島第1)戦を含め4試合に登板した小坂楓は、低めに集める制球力と球のキレが抜群だった。聖光に打ち込まれ、打線も抑え込まれた準決勝を糧にしてほしい。 第1代表の鶴岡東は久慈(岩手第3)にコールド勝ちしたが、準々決勝で花巻東(岩手第2)に敗戦。強豪校と十分に渡り合う実力があったが、花巻東戦は1死三塁の場面の攻撃と守備で明暗が分かれた。要所での確実性と判断力に課題を残した。第2代表の日大は八戸学院光星(青森第2)を下したが、山中央戦は得点機が2死の場面のみと攻めが後手に回った。各回先頭の入り方が重要だ。
低反発バット導入に伴い長打が減る傾向にあり、犠打や盗塁、それに対する的確な守備の重要性が高まっているという印象だ。県内各校とも芯を捉える打撃、正確なバントなど各プレーを入念に磨く冬にしてほしい。