今くるよさん追悼秘話…ベテラン芸能リポーターが振り返る、いくよさんとの仲良しぶり
膵がんのため、5月27日に亡くなった女性漫才師の今くるよさん。漫才コンビ「今いくよ・くるよ」の相方、今いくよさんは2015年の5月28日に亡くなっており、1日違いの命日に、関係者からは「誰よりも仲の良かったふたりらしい」との声もあがる。芸能リポーターの小柳美江さんはこう言う。 元吉本興業取締役が明かす「M-1グランプリ」立ち上げの裏側…中川家は乗り気じゃなかった 「私はいくよさんの訃報が伝わった時、大阪にいたので、夜明けと同時になんばグランド花月に行って取材させていただきました。くるよさんは悲しみの最中にありながら、インタビューに応じてくださり、いくよちゃんの分も頑張っていくと気丈に話されていました。この先、またどなたかとコンビを組みますかと聞いた時、いくよちゃんに代わる人はいない。だから1人で頑張りますとおっしゃっていたのを覚えています」 その言葉通り、くるよさんはピン芸人となって活動を継続。さらに、前へと進もうとしたのだろう、後輩のお笑いコンビ「中川家」と3人でユニットを組んで舞台やテレビに出演し、笑いを取ったりもした。 「トレードマークの、あの大きなドレスで舞台に立ち続けるのはとても大変だったと思います。本当に、いくよさんの分までという気持ちだったのでしょうね」と続けた。 ふたりは同じ高校の同級生。同じソフトボール部でもあった。この当時のネタは舞台でも定番で、いくよさんが「私ピッチャーでエース。くるよちゃんはキャッチャーでロース」などとやっていた。軽妙な掛け合いは1980年代の漫才ブームの一翼を担い、多方面で活躍したものだ。 「おふたりは本当に、仲が良かった。いくよさんが亡くなるまで、他の方と組んだりしたことはなかったのではないでしょうか。けんかしたという話も聞いたことがない。同じくがんで、いくよさんから9年後、1日違いで旅立ってしまったのですね」(同) 天国でまた並んで、楽しく笑い合っていることを願うばかりだ。