ケネディからオバマ、トランプ時代まで! 知られざるホワイトハウスのインテリア
「ホワイトハウスのすべてのものには、そこに存在する理由があるはずです。単に模様替えをするのは冒涜でしょう。私が嫌いな言葉です」と、ジャクリーン・ケネディは1961年にアメリカのジャーナリスト、ヒュー・シドニーに語ったことがある。アメリカ合衆国大統領夫人になったとき31歳だったケネディは、自分が受け継いだホワイトハウスに、先代の人々が仕事をしてきた歴史的な痕跡が欠けていることが嫌だった。ケネディは、史上初のホワイトハウス学芸員を雇い、1964年にはホワイトハウス保存委員会を設立し、民間の非営利団体であるホワイトハウス歴史協会を設立した。 ジャッキー・ケネディからオバマ、トランプ時代まで、 ホワイトハウスのインテリアに関する新刊では、ホワイトハウスのインテリアに関して、年代順に紹介している。US版「タウン&カントリー」より。
ケネディは、ホワイトハウスが居住不可能となり、修繕の間、家族がホワイトハウスの外で暮らさなければならなかった前任のトルーマンに続き、ホワイトハウスに再び活気をもたらした。ホワイトハウスのキュレーターたちによる初の共同著書『ファーニッシング ザ ホワイトハウス : デコラティブ・アーツ・コレクション』では、ホワイトハウスのインテリアの意義の発端として、彼女の遺志が評価されている。 ベティC.モンクマン、ウィリアムG.オールマン、リディアS.テデリック、メリッサC.ノーリンによって書かれ、ブルースM.ホワイトによって写真撮影されたこの本は、ホワイトハウスの時代ごとの様式を年代順に紹介している。 この書籍では連邦時代後期から、ホワイトハウスが華やかに装飾された時代、そしてアメリカン・アイデンティティの出現とコロニアル・リバイバルの瞬間を目にすることができる。家具、陶磁器、照明器具、織物、銀、ガラスなどの画像とともに、大統領やファーストレディたちがホワイトハウスでどのように暮らし、どのようにもてなしたかというエピソードも紹介されている。