首位浮上の巨人 救世主の助っ人に他球団から「マートンに似ている」警戒が
最多安打3度の助っ人
マートンを覚えている野球ファンは多いだろう。2010年に阪神に入団すると、同年に当時日本記録のシーズン214安打をマーク。その後も14年に打率.338で首位打者を獲得するなど安打製造機として活躍し、シーズン最多安打を3度記録した。また、13年の二塁打37本はリーグ最多。中距離打者として二塁打が多い打撃スタイルは確かにモンテスと重なる。 マートンは昨年7月に週刊ベースボールの企画でランディ・バースと対談した際、日本で活躍した秘訣を聞かれて以下のように語っている。 「日本での6年間は多くのサポートの上に成り立っています。選手としては準備を怠らず、一生懸命働く。そして自分の能力を信じ、周りの人々を信頼しなければなりません。本当に良いチームメート、良いコーチ、良い家族、友人、周りの人々のサポートに恵まれました。私たちは日本の文化を受け入れ、新しいことに挑戦することが大好きでした。その上で自分自身をしっかりと持っていることも大切です。新しいことに挑戦する意欲を持ち、周りの優れたサポートシステムの中で最善を尽くし、一生懸命働けば、それは成功するための最良の公式になると思います」 モンテスも日本で成功したいという思いがひしひしと伝わってくる。本職は内野で三塁と遊撃を守るが、三塁は坂本勇人、遊撃は門脇誠がいる。チーム事情を考慮し、左翼でプレーすることを志願した。不慣れなポジションだったが、一生懸命に取り組んでいる。9月4日のヤクルト戦(京セラドーム)では5回に長岡秀樹のライナー性の打球をスライディングキャッチ。球際の強さを見せた。 大混戦のセ・リーグで負けられない試合が続く。27歳の助っ人がV奪回のキーマンになることは間違いない。 写真=BBM
週刊ベースボール