ACLで甲府に敗れうなだれる浙江FCの選手たち。中国メディアは態度の悪さも指摘。写真：田中研治（THE DIGEST写真部）

　アジア・チャンピオンズリーグ（ACL）は11月８日にグループステージ４節の試合が各地で行なわれ、東京・国立競技場では昨季天皇杯覇者のヴァンフォーレ甲府が中国スーパーリーグ３位の浙江FCに４-１で快勝した。甲府は勝点を７として、グループ首位タイに躍り出ている。 【動画】J２甲府が中国３位を相手にゴールラッシュで快勝！ 　J２からの参戦で快進撃を見せている甲府だが、敗れた浙江FCには批判の声が浴びせられている。中国のポータルサイト『捜狐』は、「ACL屈辱の夜、中国スーパーリーグ３位が日本のJ２で６位のチームに惨敗。最下位に陥り敗退寸前」と速報で報じ、さらに別の記事では「１-４！浙江FCが日本の２部チームに大敗し、選手のメンタルが崩壊した」と題した記事で、甲府のゴールラッシュとなった試合内容を報じた。 　試合はピーター・ウタカの先制点などで、前半に甲府が２点をリード。浙江FCは後半開始早々に元浦和のレオナルドがPKで１点を返すも、55分には判定に苛立った10番のリー・ティシャンが主審に詰め寄って頭突きをするような形で額を接触させイエローカードをもらう場面も。結局、その後カウンター２発を食らう形で中国チームはあっけなく敗れ去った。 　同メディアは「浙江省チームの１-４の敗戦以上に残念だったのは、選手たちのメンタルが崩壊していたことだ。リー・ティシャンが主審に突進した行動がすべてを物語っていた」と警告を受けた行為を問題視。さらに「浙江省チームの守備の全体的なパフォーマンスは『壊滅的』だった」と４失点を喫したディフェンス面の脆弱さを糾弾している。 　また中国チームでは、同日に試合を行なった武漢三鎮も敵地でのハノイFC戦で、著しいラフプレーで退場者を出した末に土壇場の失点で敗れており、母国メディアはACLに臨む自国クラブに厳しい視線を向けている。 構成●THE DIGEST編集部