ナ・イヌ“ジンソン”が捜査チームへ加入…弟のレン“ジヌ”に疑いの目が向けられる<ずっとあなたを待っていました>
オンライン動画配信サービス「Hulu」にて、全話独占配信中のHuluプレミア「ずっとあなたを待っていました」。第2話では、ジンソン(ナ・イヌ)の弟・ジヌ(レン)が検事や警察に疑われる様子が描かれた。本記事では、考察を踏まえながら第2話を振り返る。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】慣れた手つきで包丁を研ぐNU’EST・レン“ジヌ” ■「ずっとあなたを待っていました」とは 本作は、韓国で注目の若手俳優とベテラン俳優が一堂に会することで話題を呼んだミステリーサスペンスドラマ。ある日、50年間大きな事件が起きていない平和な町で殺人事件が発生し、血気盛んな地元の刑事オ・ジンソンは、検事たちと共に捜査を開始する。そんな中、彼の家族が事件に巻き込まれてしまう。そして事件の真相を追い求めるごとに、自分の家族の隠された秘密や欲望が明らかになっていき、オ・ジンソンは衝撃の真実へとたどり着く――。 キャストには、「哲仁王后 ~俺がクイーン!?~」などのテレビドラマを始めバラエティ番組でも活躍が目覚ましい俳優ナ・イヌが主演の刑事オ・ジンソン役に抜擢。また、「アゲイン・マイ・ライフ ~巨悪に挑む検事~」といった話題作に出演し、注目の若手の1人とされるキム・ジウンが検事コ・ヨンジュ役を、「ダリとカムジャタン~真逆なフタリ~」のクォン・ユルがヨンジュの同僚検事のチャ・ヨンウン役を、ボーイズグループ・NU'ESTのレンがジンソンの弟・ジヌ役を務めている。 その他にも、ドラマ「愛の不時着」や映画「パラサイト 半地下の家族」などのヒット作に出演するチャン・へジンが主人公の母親ホン・ヨンヒ役を、時代劇「鉄の王 キム・スロ」やドラマ「優雅な一族」など数多くの作品に出演するぺ・ジョンオクがヨンウンの母親ユ・ジョンスク役を演じる。 ■連続殺人事件の捜査にウジン警察のジンソンが加入 ジンソン(ナ・イヌ)は平和なウジンで起きてしまった殺人事件に動揺していた。ソウルへ戻る途中だったヨンウン(クォン・ユル)とヨンジュ(キム・ジウン)も、ウジンでの事件を聞きつけ、慌てて引き返す。 ヨンウンとヨンジュは、ウジンでの事件を“連続殺人事件の一例としてソウルで捜査を継続する”と判断するが、ジンソンはこれに対して“ウジン警察管轄の事件だ”と納得がいかない様子で、自分も捜査チームに入れるよう頼み、ソウル入りを果たす。 容疑者としてミンギュ(チョン・サンフン)が怪しいと踏んだジンソンは、ミンギュの父親で国会議員のテウクがウジンに別荘を保有していることを突き止め、ミンギュの歯科へと捜査に向かう。 そしてアリバイを訪ねると、女優のウンビョルとは別の愛人が歯科を訪れ、“彼女とホテルへ行っていた”と供述。しかし、ミンギュがその愛人に対し「お前は遊びだ」と話したことで、腹を立てた愛人が“ホテルに行ったことは嘘だ”と訂正。話が二転三転する状況の中、ジンソンはその場でミンギュを緊急逮捕した。 その後ジンソンは、事件当日にウジンでミンギュの車の目撃情報があったことを突き止めて問いただすと、“その車は乗り飽きたので貸したが、誰に貸したかは覚えていない”とあいまいな供述をする。しかし事件当時、オンラインの医療講座の生配信に出演していた証拠が見つかり、ミンギュは釈放されてしまうのだった――。 ■弟・ジヌを逮捕されたジンソンは激怒する その頃、ウジンで捜査をしてたソチョ警察署の刑事・ユクは、“被害者がジンソンの弟・ジヌと親しかった”という証言を得る。さらに、事件の1時間前に被害者とジヌが近くで待ち合わせていたことや、ケタミンの購入者リストにジヌの名前があったこと、料理人で刺身包丁を持っていたことなど、怪しい点が多く出てきたため、ユク刑事はヨンウンの指示のもとジヌの緊急逮捕に踏み切る。 弟の逮捕に当然納得がいかない兄のジンソンは、「未解決事件になるのが怖いんだろ?」「ジヌを犯人に仕立てて捜査を終結させる腹か」とヨンウンを批判して揉み合いになる。すると、ヨンウンの腕時計が心拍数の異常を検知しアラートが発動。すぐにヨンウンの母親で病院長のユ・ジョンスク(ぺ・ジョンオク)に知らせがいき、慌てて部下を職場に派遣させた。 一方のジヌはヨンウンの取り調べに対し、“包丁はネットカフェ会員の「レモンツリー」という人物からネットで取引をして購入した”“「レモンツリー」が指定した事件現場のカフェで待ち合わせていたが、すっぽかされた”と発言。その後ジヌの携帯電話が解析され、「レモンツリー」とのやり取りも確認された。そしてジヌの優しい性格を知っているヨンジュは、ジヌのアリバイを知る医師のドクター・チュ(キム・ヒョンムク)を呼び、事件発生時、ジヌと母親のヨンヒ(チャン・へジン)と花札をしていたことを証言させた。 しかし花札の途中でジヌがビビン麺を作りに席を外してたことが発覚。実はジヌはビビン麺を作りに行く際、被害者から「話がある」と連絡を受けたが、「おなかが減ったから早くして」とヨンヒに呼び戻されていた。その後会いに行けないことを被害者に伝えるも電話がつながらず、それきりになったと告げる。 さらにジンソンが、独自の方法で“包丁研ぎをするジヌの包丁”と傷が一致しないことを証明。ヨンジュは「この短時間に犯行に及ぶことは不可能だ」と釈放を要請すると、ヨンウンはようやくジヌを釈放した。 その夜、ミンギュを疑うジンソンのもとに愛人のウンビョルのマネージャーから連絡が入り、慌てて家を飛び出す。一方、ヨンウンに呼び出されたヨンジュは、ジヌのカメラの中に大量の女性の“足首の写真”が削除された痕跡を見せられる。そんなヨンウンたちのやりとりを、ジヌは窓からじっと見つめているのだった――。 ■犯人はジヌか?ミンギュか?「レモンツリー」か? 第2話では、ジンソンの弟・ジヌがヨンウンやユク刑事に疑われる様子が描かれた。3つの殺人事件すべてに何らかの形でかかわっていたジヌは確かに怪しいが、ジヌに行動を指示してきた「レモンツリー」もかなり怪しく、この人物を捜査する必要がありそうだ。 またヨンジュいわく、“ジヌはアリ1匹殺せない性格”で、第1話でも二日酔いのジンソンを心配して職場まで出前を届けるなど、家族を大切にする描写が多い。優しいジヌが残忍は犯行に及ぶとは到底思えないのだ。とはいえ、女性の足首の写真を大量に撮っていた点を考えると、彼もまた何らかの秘密を抱えていそうだ。 一方、ミンギュはこれまで幾度となく検察の捜査をかいくぐってきたが、その様子は偶然にしては出来過ぎていた場面も多く、また自身の歯科で血を見て興奮する姿も描かれたところから、十分怪しい人物とみて良いだろう。 物語はまだ始まったばかり。事件をきっかけにまた別の事実が明かされていく可能性も十分ある。これ以上被害者を増やさないためにと、検事や警察側には迅速な犯人逮捕に向けて焦りも芽生えている。真犯人に踊らされることなく、慎重に捜査を続けてほしいところだ。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部