⚾全国社会人野球静岡大会 前回覇者のヤマハ、NTT東日本に敗れる
第70回全国社会人野球静岡大会は8日、浜松球場で準決勝と決勝を行った。ヤマハは東京ガスとの準決勝を、網谷圭将の3安打2打点の活躍と九谷青孝、沢山優介の完封リレーで勝ち上がった。昨年と同じ顔合わせとなったNTT東日本(東京)との決勝は0―4で敗れて連覇を逃した。NTT東日本は今秋の日本選手権の出場権を獲得した。ヤマハから敢闘賞に九谷、最優秀新人賞に沢山が選ばれた。 ▽決勝 NTT東日本 000210100―4 ヤマハ 000000000―0 ▽三塁打 石井巧(N)▽二塁打 網谷(ヤ) ▽試合時間 2時間16分 【評】ヤマハは打線が2安打に沈み、守備にもミスが出てNTT東日本に敗れた。 ヤマハは先発佐藤廉が6回2/3を5安打に抑えたものの2失策が失点に絡み主導権を失った。四回は網谷の二塁打と大本の死球で1死一、二塁と反撃の好機を迎えたが、川辺が併殺に倒れるなど、相手の好守に得点を阻まれた。
4回失点、均衡崩れ零封負けも 若手の活躍光った大会
ヤマハは四回に守備の乱れで失点し、波に乗れなかった。連覇にあと一歩届かず、申原監督は「悔しいが、まだ(シーズンは)始まったばかり。この思いを力に替えていくしかない」と前を向いた。 NTT東日本との決勝に先発したエース左腕、佐藤廉は「走者を出しながらも粘り強く投げられた。成長を感じた」と悪くない内容だった。だが四回に三塁小林、二塁宮崎に立て続けにミスが出て流れを失った。 対するNTT東日本の試合運びは完璧だった。好守に加えて攻撃でも犠打、進塁打をきっちり決めるなどすきがなかった。「ああいう野球をやるチームが強い」と申原監督。ただ今大会、若手を積極的に起用しただけに「同じことをやらないようにすればいい。成長してくれると思う」と教訓と捉えた。 新人野手が躍動し、若手投手が強豪を相手に堂々の投球を見せた今大会。東京ガスとの準決勝で4回を無失点に抑えた沢山は「自信につながった」と言う。投手陣最年長の九谷は「(若手が)静岡大会で自信を付け、次の大会で花開いてくれたらうれしい」と頼もしく感じていた。 ▽準決勝 東京ガス 000000000―0 ヤマハ 10100100×―3 ▽二塁打 津原(東)網谷(ヤ) ▽試合時間 2時間11分 NTT東日本 6―1 トヨタ自動車